初期状態に戻してもファイルが削除されない不具合。Windows10およびWindows11で発生 [Update 1: 修正]
Microsoftは、Windows10およびWindows11にて、システムを初期状態に戻す際に『すべて削除する』を選択してもファイルが削除されない不具合が発生していることを発表しました。
不具合概要
<Windows10の場合>
『設定』 → 『更新とセキュリティ』 → 『回復』 → 『この PC を初期状態に戻す』 → 『開始する』を押して『この PC をリセットする』ウィンドウを開き、『すべて削除する』を選択してもファイルが削除されない場合があります。
<Windows11の場合>
『設定』 → 『システム』 → 『この PC をリセット』 → 『PC をリセットする』を押して『この PC をリセットする』ウィンドウを開き、『すべて削除する』を選択してもファイルが削除されない場合があります。
この不具合は、OneDriveやOneDrive for Businessに起因しています。
この不具合が発生するOSバージョンおよび不具合を内包する更新プログラムは以下。
- Windows10 バージョン21H2 / 21H1 / 20H2
KB5010415 (2022年2月16日公開 プレビューリリース)
KB5010342 (2022年2月9日公開 セキュリティ更新プログラム)
KB5009596 (2022年1月26日公開 プレビューリリース)
KB5009543 (2022年1月12日公開 セキュリティ更新プログラム)
KB5008212 (2021年12月15日公開 セキュリティ更新プログラム)
KB5007253 (2021年11月23日公開 プレビューリリース)
KB5007186 (2021年11月10日公開 セキュリティ更新プログラム)
KB5006738 (2021年10月27日公開 プレビューリリース)
KB5006670 (2021年10月13日公開 セキュリティ更新プログラム) - Windows11 バージョン21H2
KB5010414 (2022年2月16日公開 プレビューリリース)
KB5010386 (2022年2月9日公開 セキュリティ更新プログラム)
KB5008353 (2022年1月26日公開 プレビューリリース)
KB5009566 (2022年1月12日公開 セキュリティ更新プログラム)
KB5008215 (2021年12月15日公開 セキュリティ更新プログラム)
KB5007262 (2021年11月23日公開 プレビューリリース)
KB5007215 (2021年11月10日公開 セキュリティ更新プログラム)
KB5006746 (2021年10月22日公開 プレビューリリース)
KB5006674 (2021年10月13日公開 セキュリティ更新プログラム)
対処方法・回避策
この不具合を回避するには、Windowsを初期状態に戻す前に、OneDriveからサインアウトするか、リンクを解除してください。詳細な手順は『OneDrive をオフにするか、無効にするか、アンインストールする』のページをご覧ください。
すでに初期状態に戻した環境においては、Windows.oldフォルダを削除することでもこの影響を軽減できます。手順はこちらのページ(英語ページ。日本語ページは機械翻訳で不正確)をご覧ください。
Microsoftは不具合の解決に取り組んでおり、今後のアップデートを修正を予定しています。
Update 1: 修正 [2022/3/9]
この不具合は、2022年3月9日に公開された以下の更新プログラムにて修正されました。