Radeon RX 7000シリーズ、アイドル時に消費電力が高くなる不具合はいまだに直っていない
AMD Software: Adrenalin Edition 23.7.1 (以下、Radeon 23.7.1ドライバ)にて、Radeon RX 7000シリーズにおけるアイドル時の消費電力が高くなる不具合が修正されたとありますが、どれくらい低くなったのでしょうか。
Radeon RX 7000シリーズは、2022年12月の発売当初から、高解像度・高リフレッシュレートのモニターを使用するとアイドル時の消費電力が高くなるという既知の不具合がありました。そして2023年7月、Radeon 23.7.1ドライバにてやっとこの不具合が修正されたと記されました。リリースノートには以下のように記されています。
- Radeon RX 7000シリーズ環境で、一部の4K@144HzのFreeSyncモニターや、マルチモニター構成(4K@144Hz or 4K@120Hz + 1440p@60Hzなどの構成)で、アイドル時の消費電力が高くなる不具合を修正
以前のドライバと比較してどれほど消費電力が低くなったのか、ドイツメディアのPC Games Hardwareが検証を行いました。その結果がこちら。
Radeon RX 7900 XTX
アイドル時の消費電力 23.7.1 vs. 22.12.2
- グラボ: Radeon RX 7900 XTX (リファレンス仕様)
- モニター: Viewsonic XG320U、Acer 27-FHD-144-C
一部のモニター構成ではたしかに消費電力が下がっていますが、多くの構成で逆に消費電力が上がるという結果となりました。特に、高リフレッシュレートモニターであるほどに消費電力が上がっています。
もちろん、これらはあくまでもPC Games Hardwareの環境での結果のため、使用するグラボやモニターによっては結果が異なる可能性があります。
アイドル時の消費電力低下を期待してRadeon 23.7.1ドライバをインストールしようと思っている方、すでにインストールされた方はお気をつけください。GPU-Zなどで実際に下がっているかどうかを必ずご確認ください。