(Source:USB.org AMD Naples SP3 SOC / EPYC 7601 / USB.org AMD Summit Ridge AM4 SOC)
前回、 「AMDはエラッタを修正したB2ステッピングのZenを計画しており、B2ステッピングではPCIeコントローラなどのハードウェアバグが修正される」 という噂が出てきましたが、EPYCはB2ステッピングであることが判明しました。
(Source:USB.org AMD Naples SP3 SOC / EPYC 7601 / USB.org AMD Summit Ridge AM4 SOC)
前回、 「AMDはエラッタを修正したB2ステッピングのZenを計画しており、B2ステッピングではPCIeコントローラなどのハードウェアバグが修正される」 という噂が出てきましたが、EPYCはB2ステッピングであることが判明しました。
Linuxカーネルなどの大規模プロジェクトをビルド中、RYZEN環境でのみ発生する不具合がLinux界隈で話題になっています。ザックリと箇条書きでまとめますと、
・gccを使ってLinuxカーネルなどの大規模プロジェクトをビルド中にSEGV(セグメンテーション違反)で死亡する
・死亡原因はおそらく本来実行すべき命令から64バイトずれて実行されているから
・必ず死亡するわけではなく10回中3回だったり、202回中6回だったり
・確定はしていないもののRYZENのエラッタが原因の可能性が高い
・最悪、データ破壊の可能性がある
・AMDに直接言えばCPUの交換対応をしてくれる場合がある
・ただし交換で直るかはまだわからない
ってところのようです。もっと詳しく知りたい方は、この問題について隅々まで書かれている下記のお方のページへどうぞ!
Ryzenにまつわる2つの問題 - 覚書
http://satoru-takeuchi.hatenablog.com/entry/2017/04/24/135914
なお、自分には専門的な内容のほとんどが理解できませんでした(震え声)
この問題が他にどういったシーンで影響するのか懸念されます。AMDには一刻も早くこの問題を調査・公表してほしいですね。
< Update 1 >
WindowsでもVS2017での大規模プロジェクトのビルドで失敗しやすいという報告がツイッターで出てきました。VS2017でUnreal Engineをビルドすると、数回に1回から、10回に1回程度の割合で失敗するとか。詳しくは下記のお方のツイッターへどうぞ。
https://twitter.com/homuh0mu/status/877793529879183360
< Update 2 >
この問題に少し進展がありました。詳細はこちらの記事へどうぞ。
< Update 3 >
この問題に大きな進展がありました。詳細は下記の記事へどうぞ。
【CPU】 RYZEN SEGV問題に大きな進展。しかし、根本的な解決方法はCPUの交換のみ
AMDはRYZENシリーズ / AM4マザーボード向けDDR4メモリキットの互換性リストを更新しました。リストには2133MHz~3200MHzの信頼性の高いメモリが含まれています。
リストのダウンロードは下記のアドレスからどうぞ。
RYZEN / AM4マザーボード用DDR4メモリキット互換リスト
https://www.amd.com/system/files/2017-06/am4-motherboard-memory-support-list-en.pdf
なお、このリストはBIOSアップデートでAGESA v1.0.0.6が適用されていることを前提に作られています。
(Source:https://twitter.com/CPCHardware/status/876193860946468865)
フランスのPC系雑誌Canard PC Hardwareは、ツイッターで 「AMDはエラッタを修正したB2ステッピングのZenを計画しており、PCIeコントローラなどのハードウェアバグが修正される」 と伝えています。
B2ステッピングのZenは別の名前で登場するのか、それとも既存のRYZENシリーズの中に紛れ込んでおみくじ状態になるのか、詳細は判明していません。
しかし、Canard PC HardwareのAMD関連リークは2016年12月の雑誌で 「Zenは空冷で5GHzイケる」 と盛大にぶっ飛ばしたこともあるので、今回のリークがどこまで本当なのかは定かではありません。鵜呑みにはせず、噂ということでひとつ。
2017/6/28追記
この噂は真実でした。EPYCはB2ステッピングであることが判明しました。
(Source:Rise of the Tomb Raider Gets a Ryzen Performance Update)
Rise of the Tomb RaiderにRYZENへの最適化が施された1.0.770.1パッチが配信されました。結果、
約17%、AvgFPSが向上しました。Intelの8C16T CPU i7-6900Kにはまだ追いついていませんが、それでもすぐそこまで迫るパフォーマンスアップを見せていますね!
AMDのリサ・スーCEOは第45回J.P. Morgan主催のカンファレンスで、7nm世代について下記のように言及しました。
リサ・スー: 我々の目標は7nmテクノロジーを積極的に使用することです。2017年後半にはテープアウトを行います。 |
「えっ、テープアウトって、2017年に7nm世代の生産が始まるの?」
というわけではなく、Redditの注釈によるとここでいう 「テープアウト」 は 「7nm世代のデザイン」 のことを指しているとのこと。実際に7nm世代の
Zen 2及びNaviが生産されるのはまだまだ先のようです。
2018/1/8追記
AMDがNaviは2019年になると発表しました。詳細は下記の記事をご覧くださいませ。
AMDは『2017 Financial Analyst Day』で各種発表を行いました。以下、『2017 Financial Analyst Day』で登場したAMDのCPU/GPU関連情報のザックリまとめになります。
(Source:For you testers: Here's how to spoof a Kaby Lake processor inside a VirtualBox Win7 VM)
<ザックリ意訳>
2017年4月度の月例パッチKB4015549、もしくはKB4015546などを適用すると、Kaby Lake / Bristol Ridge以降(RYZEN含む)のCPUを搭載したPCでは、↑上記スクリーンショットようにWindows Updateができなくなります。
しかし、スクリーンショットのエクスプローラに表示されている『wuaueng.dll』の日付に注目してください。このファイルを古いものに変更すると、
(Source:Ubuntu 17.04 supports widest range of container capabilities)
Ubuntuの最新版、17.04 Zesty Zapusが日本時間で2017年4月14日にリリースされました。Linux kernelは4.10が採用されています。
Linux kernel 4.10というと、RYZENに関するコードが加えられているバージョンだとか。具体的に何かしらのパフォーマンスアップが望めるかはわかりませんが、試してみたい方は↓のダウンロードページ、もしくは直リンクからダウンロードをどうぞ!
Get Ubuntu ダウンロードページ
ubuntu-17.04-desktop-amd64.iso (Ubuntu 17.04 ISO直リンク)
注意点として、17.04はLTS(長期サポート)ではないため、2018年1月でサポートが終了します。長期サポートが必要な場合は2021年4月までサポートが続く16.04をご利用くださいませ。
16.04にLinux kernel 4.10を当てたい方は英文ですが↓を参考にどうぞ。
How to Install Linux Kernel 4.10 on Ubuntu 16.10 and Ubuntu 16.04 LTS
(Source:AMD Ryzen Community Update #3)
AMDはRYZENに最適化されたWindows10の電源プランを配信しました。上記グラフの灰色が『高パフォーマンス』で、オレンジ色が今回配信された電源プラン『AMD Ryzen Balanced』になります。
上記のようにゲームパフォーマンスにはほとんど影響のないまま、『高パフォーマンス』よりも高い省電力性が維持できることを主張しています。試してみたい方は↓からダウンロードしてどうぞ。
The AMD Ryzen Balanced power plan
インストール方法は簡単で、ファイルを解凍して『Ryzen_Balanced_Plan.ppkg』をダブルクリックするだけとなります。すると、電源プランに
『AMD Ryzen Balanced』が追加されます。
ゲームパフォーマンスになるべく影響を及ぼさずに省電力性も確保したい人は、試してみる価値があると言えるでしょう。
(Source:AMD Ryzen Memory Analysis: 20 Apps & 17 Games, up to 4K)
RYZEN環境でメモリクロックによってゲームパフォーマンスにどれほどの差が出るのか、計17タイトルのベンチマークが公開されました。
環境はGA-AX370-Gaming 5、1800X定格、GTX 1080になります。サクッと結果をどうぞ!
AMDはRYZENのFMA3コードによるシステムフリーズ問題などを解決したBIOSアップデートについて告知をしました。以下、リリース本文になります。
我々(AMD)はまもなくマザーボードパートナーにBIOSアップデートを配布します。ベンダーによって異なりますが、4月上旬には一般公開される予定です。新しいBIOSは4つの改善があります。
1.DRAMレイテンシを約6ns短縮しました。これにより遅延に敏感なアプリケーションのパフォーマンスが向上する可能性があります。 2.FMA3コードが原因でシステムがハングアップする問題を解決しました。 3.S3スリープから復帰したあとに異常なCPU frequencyが報告される『オーバークロックスリープバグ』を解決しました。 4.Ryzen MasterはHigh-Precision Event Timer (HPET)を必要としなくなりました。 |
我々はBIOSのアップデートを続ける予定です。2017年5月にはDDR4メモリのオーバークロックに焦点をあてたアップデートのリリースを予定しています。
5月にはついにメモリ速度にテコ入れがされるようで、高クロックなOCメモリを使いたい人には楽しみなアップデートになりそうですね。
(Source:Ashes of the Singularity Gets Ryzen Performance Update)
RYZENでのゲームパフォーマンスは悪く、AMDもこの問題を認識していてゲーム側に最適化パッチをあてることで対処することを発表しました。
で、その第一弾としてAshes of the SingularityにRYZEN最適化パッチがあたりました。旧Verと比較して一体どれだけ伸びたのか、サクッと結果をどうぞ! 使用されたGPUはGTX 1080で、グラフの青色が旧Ver、オレンジ色が新Verでのスコアになります。