Windows

Windowsのスタートメニューを旧スタイルに変更できるフリーソフト『Classic Shell』の開発終了がClassic Shellフォーラムでアナウンスされました。


(Source:Classic Shell no longer in development. Source code released)

悲しいお知らせがあります。私はClassic Shellの開発を終了することにしました。理由はいくつかあります。

1) 自由時間が足りません。Classic Shellに新しい主要機能を追加し、関連性を保つためには多くの努力が必要です。新しいバージョンのWindowsで動作させることも大変な作業です。その理由は主に『2)』です。

2) Windows10の更新頻度(年2回)が高すぎます。新しいバージョンが出るたびにClassic Shellのどこかをおかしくします。

3) Windowsの新しいバージョンはWin32プログラミングモデルから遠ざかり、多くの変更を加える必要があります。これは従来どおりのカスタマイズ性を達成することを非常に困難にします。

そこで私はClassic Shellのソースコードを公開することにしました。ソースコードを元に第三者による新しいプロジェクトの立ち上げを募ります。Classic Shellのフォーラム(http://www.classicshell.net/forum/)は2018年末まで議論の場を設けていますが、私が議論に頻繁に参加することはありません。

ソースコード:
https://sourceforge.net/projects/classicshell/
https://github.com/coddec/Classic-Shell

Windows10から採用されたWaaS (Windows as a Service / サービスとしてのWindows)の一環で、コロコロと仕様の変わる年2回の大型アップデートが、開発者にとっては大きな負担となっているようです。

頻繁なアップデートは開発者だけでなく、使用者にとっても負担となっている場面が多々見受けられるため、今回のClassic Shell開発者だけに限らず、今後も多方面から『WaaS疲れ』が浮き彫りになってくることが予想されます。

個人的には、WindowsUpdateは7/8.1仕様、機能やアプリケーションの追加は取捨選択式、慎ましやかに粛々とバグと脆弱性の修正、ただ、これだけをやってくれるWaaO (Windows as a OS / OSとしてのWindows)への回帰を願っているのですが、残念ながら近年のMicrosoftからは期待できそうにもありません。

Windows,WindowsUpdate

2017年12月4日より、Windows7でWindowsUpdateを実行すると、『0x80248015』エラーが出たり、 「現在サービスが実行されていないため、Windows Update で更新プログラムを確認できません。コンピューターの再起動が必要な可能性があります。」 と表示されてWindowsUpdateができない不具合が発生していますが、その原因が判明しました。

海外メディアのComputerworldによると、

『C:\Windows\SoftwareDistribution\AuthCabs\authcab.cab』内に記述されている『ExpiryDate』(有効期限)の日付を見てください。そこには有効期限に関する情報が記載されています。

<IssuedDate>2013-12-03T11:59:25.5067616-08:00</IssuedDate>
<ExpiryDate>2017-12-03T11:59:25.5067616-08:00</ExpiryDate>

WindowsUpdateを利用するには、新しいファイルの配信を待つか、システムの日付を2017/12/03以前にする必要があります。

とのことです。WindowsUpdateでエラーが出たりするのは、有効期限が2017年12月3日までとなっているせいで、つまるところMicrosoftが有効期限の更新を忘れていたのが原因です。犯人はMicrosoft。

で、打開策としてはComputerworldで報じられたように、Microsoftの対応を待つか、すぐにでもWindowsUpdateを使いたい場合は、PCの日付を一時的に2017年12月3日以前にすれば使用可能になります。

なお、Microsoftは3年前にもWindows Server 2003などでこの問題をやらかしているとのことです。

< Update 1 >
Microsoftがやっと事態に気づいたようで、2017年12月5日13時頃からWindowsUpdateを正常に確認できるようになりました。有効期限は2025年7月1日に更新されたため、これで延長サポート終了の2020年まで大丈夫でしょう。

この不具合に悩まされていた皆様、お疲れ様でした\(^o^)/

もし、いつまで経っても直らない場合は下記の方法が効果あるかもしれません。

    コントロールパネル ⇒ システムとセキュリティ欄の『問題の発見と解決』 (コンパネの表示設定がアイコンの場合は『トラブルシューティング』) ⇒ システムとセキュリティ欄の『Windows Updateで問題を解決する』 ⇒ 再起動

Windows,WindowsUpdate

2017年12月4日の午前中より、Windows7でWindowsUpdateを実行すると、環境によって『0x80248015』エラーが出たり、 「現在サービスが実行されていないため、Windows Update で更新プログラムを確認できません。コンピューターの再起動が必要な可能性があります。」 と表示されてWindowsUpdateができない不具合が出ています。

この不具合が発生する詳しい原因は判明しておらず、Microsoft側の問題で放っておけばそのうち直るのか、直らないのかも不明です。(記事下部Update 3参照)

Microsoftからのアナウンス・対応を待つか、すぐにでもWindowsUpdateを利用したい場合は、PCの日付を2017年12月3日昼時点まで戻すとWindowsUpdateに成功します。WindowsUpdateを行った後は元の日付に戻すのをお忘れなく。

< Update 3 >
この不具合の原因と犯人が判明しました。詳細は下記の記事をご覧くださいませ。

なお、この不具合は2017年12月5日13時頃に復旧しました。

Windows,WindowsUpdate

2017年11月15日に配信されたWindows7 / 8.1用KBのザックリまとめです。この記事は足りないKBや不具合等が見つかった場合に随時更新いたします。

今月の『セキュリティのみの品質更新プログラム』及び『セキュリティマンスリー品質ロールアップ』で、2017年10月度から発生していたAccessとExcelの連携バグの修正も施されています。(Windows10の月例パッチにも不具合修正が含まれています) 長かったですね……。

AccessとExcelの連携バグを

【アプデ】 2017年10月度のWUでバグったAccessとExcelの連携を簡単に手動修正する方法

上記方法を用いて手動修正済みの方は、パッチを適用する前にレジストリの値を

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Microsoft\Jet\4.0\Engines\Excel\Win32

C:\Windows\SysWOW64\msexcl40.dll

↑に戻しておくのをお忘れなく!

以下、2017年11月15日配信分のザックリ説明&ファイルの直リンクになります。(OfficeやSkype等のMS製品類は割愛しています)

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更新履歴
① 今回の月例で気づいた人もいるかもしれないので、KB2952664とKB2976978を一応掲載。
② 各『セキュリティのみの品質更新プログラム』と『セキュリティマンスリー品質ロールアップ』に印刷ができなくなる問題について追記。詳細はこちらの記事をご覧くださいませ。
③ IEの不具合がMSのページから消えたので記事中から削除。各『セキュリティのみの品質更新プログラム』と『セキュリティマンスリー品質ロールアップ』の内容を更新。
④ 印刷の不具合修正パッチへのリンクを追記。修正パッチについてはこちらの記事をご覧くださいませ。
⑤ .NETパッチが取り下げられた旨を追記。詳細はKB4049016/KB4049017の項目をご覧くださいませ。
⑥ .NETパッチが再公開。各パッチへの直リンクは変わらず。ファイルに変更はありません。
Win7用に.NET4.7向けD3DCompiler_47.dllへのリンクを追記。
⑦ ウィンドウ右上の『最小化』『最大化』『閉じる』のツールチップが表示されないバグが発生中。Win7/8.1の
各『セキュリティのみの品質更新プログラム』と『セキュリティマンスリー品質ロールアップ』に追記。なぜこんなところがバグるのか……。修正パッチ ⇒ 別のところで問題が出る、ちょっとこのコンボが多すぎやしませんかねぇ……。
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Windows,WindowsUpdate

5

2017年11月15日に配信されたWindowsUpdateを適用すると、EPSON製の一部プリンタで印刷がができなくなる不具合が出ていましたが、この問題を修正するパッチが公開されました。

しかし、WindowsUpdateには配信される場合とされない場合があるため、降ってこなかった際は手動でダウンロード&インストールが必要になります。WindowsUpdateに配信されてこなくて、この問題でお困りの方は下記直リンクよりダウンロードをどうぞ。

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更新履歴
① WUに降ってくる場合と降ってこない場合がある模様。条件は不明。
② Win10v1703CU用パッチKB4055254が公開されたので追記。
③ Win10v1607AU用パッチKB4051033が公開されたので追記。
④ Win10v1709FCU用パッチKB4051963が公開されたので追記。

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関連記事
【アプデ】 WindowsUpdate 2017年11月度 注意事項と各KBメモと直リンク

Windows,ウイルス


(Source:Born's Tech / gHacks / Reddit / HP Support Forum)

HPは自社製品を使用するユーザのPCに『HP Touchpoint Manager』というソフトの配信とインストールを開始しました。このソフトがインストールされると、同時に『HP Touchpoint Analytics』というテレメトリサービスまでインストールされてしまいます。

このテレメトリサービスは1日1回、HPにデータを送信しているようですが、送信されるデータの中身については明らかになっていません。また、このテレメトリサービスがインストールされていると、CPUの負荷が高くなり、システムに大幅なパフォーマンス低下を引き起こす場合があります。

他にも、このテレメトリサービスをインストールされたユーザからは 「同意なしにいつの間にかサイレントインストールされていた」 との非難の声も出ています。

インストール経路はハッキリとは判明していませんが、一部のユーザは 「HP Support AssistantにHP Touchpoint Analyticsが追加されていた」 と報告しており、HP Support Assistantを介して適用されている可能性が濃厚となっています。

このテレメトリサービスがお使いのPCに混入しているかは、サービスに『HP Touchpoint Analytics』があるかどうかで確認できます。もし、あった場合はテレメトリサービスがインストールされています。

ユーザにとっては何のメリットもなく、無駄にCPUリソースを使われて電力を消費されるため、 「それでもHPに協力したい!」 という人以外は、下記の手順でアンインストールすることをおすすめいたします。

  1. サービスを開いて『HP Touchpoint Analytics』をダブルクリック
  2. サービスの状態を『停止』にして、スタートアップの種類を『無効』にして『OK』を押す
  3. コントロールパネルの『プログラムと機能』を開いて『HP Touchpoint Manager』をアンインストールする

なお、HP Support Assistantを使い続けるかぎり、今後も似たようなことがまた起こる可能性は高いと思われます。HP Support Assistantの使用についてもご一考した方が良いでしょう。

Windows,WindowsUpdate

Microsoft UpdateカタログとWSUSでKB4049068が公開されました。このパッチはWindows7 ~ 10とServerに対応している1MBにも満たない小さなパッチです。

2017/11/28AM08:00時点でKB4049068のパッチ情報はきていませんが、このパッチはハイチとモロッコのタイムゾーン変更パッチKB4020322との置き換えがあります。つまり、最新版のハイチとモロッコのタイムゾーン変更パッチと見て間違いないでしょう。

不要であればわざわざ入れる必要もありませんが、必要な方は下記のリンク先よりどうぞ。

Windows,WindowsUpdate

2017年11月28日、非セキュリティアップデートの『マンスリー品質ロールアップのプレビュー』が配信されました。以下、Windows7 / 8.1向けのザックリ説明&直リンクになります。

Windows,レジストリ

エクスプローラなどから複数のファイルを選択して、右クリックでコンテキストメニューを開くと、15ファイルまでは

15ファイルまではコンテキストメニューから開ける

『開く』があり、普通に開くことができます。しかし、16ファイル以上になると、

16ファイル以上はコンテキストメニューから開けない

コンテキストメニューからは開けません。『開く』が消えてしまいます。なぜ、このようなことになっているのか。仕様です。

マウス操作だけで多くのファイルを一気に開こうとした際に、この15ファイル制限が不便に感じる場合があるかもしれません。この制限が不便と感じた人は、制限を解除してしまいましょう。

CPU,マザーボード

海外でZ370 / Coffee Lake環境にWindows7のインストールができたという報告が出てまいりました。何かしらの理由でCoffee Lake環境でWindows7を使いたいと思っていた人には朗報ですね。インストール手順は下記のページをご参照くださいませ。

Overclock.netフォーラム
How to install Windows 7 on Coffee Lake PC (Z370 chipset motherboard - Asus Maximus X Hero)

詳しくはフォーラムを見ていただくとして、以下、補足です。

フォーラムではASUS ROG Maximus X Heroを例に手順の説明がされていますが、投稿者によると

Windows10用ドライバとして公開されているIntel Chipset Driver (version 10.1.1.44 - 2017/08/30)はWindows7 / 8と互換性があります。

とのことで、ASUSだけでなく他社製品のマザーボードでもWindows7のインストールはできるようです。

ただし、各マザーボードメーカーが正式にサポートしているのはWindows10のみです。Windows7での動作目当てで購入して、万が一、上手くいかなかったとしても泣かない覚悟が必要です。不安であれば、ぐぐるなりしてWindows7での動作報告のあるマザーボードを選んておいた方が無難かと思います。

iGPUに関しては特に記載がないため、こっちはまだ打開できていないようです。Kaby LakeではマザーボードメーカーがVGAベータドライバを公開していたり、Inf書き換えなんて裏技がありました。Coffee Lakeでも何かしらの方法での打開報告が待たれます。

最後に、Coffee LakeもKaby Lakeと同様にWindowsUpdateは蹴られると思います。これに関してはいくつか打開策があるため、詳細は下記の記事をご覧くださいませ。

【アプデ】 『最新CPUでWindows Updateお断り機能』をお断りする方法がさっそく見つかる

Good luck!

2018/11/8追記 ①
iGPUに関して少し進展がありました。Win7用ドライバとWin10用ドライバを合体させることで、いくつか問題点は残るもののWindows7である程度動作することに成功した模様です。合体ドライバの作り方など詳しくはこちらのMivas氏の書き込みをご覧くださいませ。

<合体ドライバの問題点>
・Windows Media Playerで動画再生すると音声のみ流れて映像が表示されない
・Intel Graphics Control Panelが正常に動作せず、設定が反映されない
・ハードウェアアクセラレーションが不安定で、これを使ったテストを行うとテストが停止する

<上手くいく動作>
・Media Player ClassicやVLC、GOMなどではちゃんと動画再生が可能
・ブラウザ上での動画再生にも問題なし
・エアロも完全に機能

2018/11/8追記 ②
Z390でもWindows7の動作報告が出てまいりました。詳細は下記の記事をご覧くださいませ。

【CPU/マザボ】 朗報 Z390 / Core 9000シリーズ環境でもWindows7が動作。ただし別途USBカードが必要

Windows,WindowsUpdate

2017年11月15日に配信されたWindowsUpdateを適用すると、EPSON製の一部プリンタで印刷ができなくなるという不具合が出ています。この問題を解消するには下記の更新プログラムをアンインストールする必要があります。

    Windows7
    KB4048960 (『セキュリティのみの品質更新プログラム』)
    KB4048957 (『セキュリティマンスリー品質ロールアップ』)
    Windows8.1
    KB4048961 (『セキュリティのみの品質更新プログラム』)
    KB4048958 (『セキュリティマンスリー品質ロールアップ』)
    Windows10
    KB4048955 (v1709 Fall Creators Update用)
    KB4048954 (v1703 Creators Update用)
    KB4048953 (v1607 Anniversary Update用)
    KB4048952 (v1511)
    KB4048956 (v1507)

これらの更新プログラムをアンインストールすることで印刷ができるようになりますが、更新プログラムに含まれている脆弱性の修正は放置されることになります。

なお、この問題について、EPSONが下記のページで詳しく案内をしています。

MicrosoftとEPSONは解決に取り組んでおり、今後のWindowsUpdateで修正パッチをリリース予定とのことです。

< Update 3 >
修正パッチが公開されました。詳細は下記の記事をご覧ください。

関連記事
【アプデ】 WindowsUpdate 2017年11月度 注意事項と各KBメモと直リンク

Windows,WindowsUpdate

2017年10月11日以降に配信されたWindowsUpdateの各種パッチAccessとExcelで連携ができなくなる不具合が出ていましたが、2017年11月15日に配信されたWindows7 / 8.1 / 10用の各パッチに、この問題の修正が含まれました。

Windows10ユーザの方は普通にWindowsUpdateを行って2017年11月度のパッチの適用を、Windows7 / 8.1ユーザの方は下記の記事をご覧くださいませ。

なお、この問題を

上記方法を用いて手動修正済みの方は、パッチを適用する前にレジストリの値を

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Microsoft\Jet\4.0\Engines\Excel\Win32

C:\Windows\SysWOW64\msexcl40.dll

↑に戻しておくのをお忘れなく!

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更新履歴
① 初版ではWin10v1703用パッチKB4049370も書いていましたが、このパッチでAccessとExcelのバグは修正しません。誤りでした。すみません。KB4049370はSurface起動時のブラックスクリーン問題のみを修正します。
② Win7用KB4052234とWin8.1用KB4052233が不具合により取り下げられた旨を追記。
③ 2017年11月度の月例パッチに修正が含まれたので記事内容を大幅に修正。
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