この記事はMicrosoft Updateカタログ産『セキュリティのみ』のパッチを利用していて、普段からMicrosoftのKB説明ページを見ている人向けの内容です。見ていない人は特に気にする必要はありません。
2018年1月~2月度の『ロールアップ』でICカードリーダーが正常に使用できない不具合が発生しており、Microsoftはこの不具合の回避策として修正パッチとなるKB4091290を適用するか、『ロールアップ』をアンインストールして『セキュリティのみ』を適用するなどといった方法を案内しています。
この不具合は、『ロールアップ』に含まれる品質向上プログラムが影響しているため、『セキュリティのみ』の更新プログラムで発生することはありません。
ではここで2018年2月度の『ロールアップ』KB4074598とKB4075211、『セキュリティのみ』KB4074587のページを見てみましょう。
全てのページの既知の問題にICカードリーダーの不具合が掲載されており、KB4091290を適用すると直ると案内されています。『セキュリティのみ』にそんな不具合はないため、KB4091290を適用する意味はありません。ましてやKB4091290自体が『ロールアップ』のため、『ロールアップ』を回避して『セキュリティのみ』を適用している人からすれば割と酷い案内になっています。
これは明らかにコピペミスでしょう。『セキュリティのみ』勢はお気をつけくださいませ。
2018/3/13追記
3月10日付けで『セキュリティのみ』KB4074587のページが更新されて、上記のコピペミスが修正されました。