Win10チューニング,WindowsUpdate

2018年2月1日、MicrosoftはWindows10 v1709 Fall Creators Update(以下、Win10FCU)用更新プログラムKB4058258を配信しました。

この更新プログラムはセキュリティを含まないバグ修正のみのため、インストールしなくてもセキュリティ上の問題はなく、半期チャネル(旧:CBB)に設定していると配信されません。何事もなければセキュリティを含む次の月例 (2018/2/14) に同梱されます。

所謂、早期公開の人柱パッチですが、大きなバグ修正が含まれているのでご紹介。

CPU,WindowsUpdate

CPUの脆弱性対策のためにIntelの欠陥ファームウェア(BIOS)を適用して、再起動問題やデータの消失、システムの不安定などで困っている人向けに、MicrosoftはSpectre Variant 2 (CVE-2017-5715)の対策を無効にするパッチKB4078130をMicrosoft Updateカタログで公開しました。

このパッチを適用することで、ファームウェアが起因する各種不具合が起こらなくなります。WindowsUpdateには降ってきませんので、お困りの方は下記よりダウンロードをどうぞ。Windows7 ~ 10まで全てに対応しています。

言うまでもなく、このパッチを適用するとSpectreに対する穴は開いたままになります。ファームウェアの不具合解消後には、再度有効にすることをMicrosoftは推奨しています。

    注意:
    KB4078130はSpectreを無効にするレジストリを設定するだけのものです。そのため、再度有効にするには、手動でレジストリを書き換える必要があります。ここのページの『修正プログラム * を有効にするには』の項目に有効化の仕方が書かれていますが、よくわからないようでしたらKB4078130の適用はおすすめしません。より簡単な『InSpectre』の使用をおすすめします。

    既にKB4078130を適用してしまい、戻し方がわからない場合、InSpectreから『Enable Spectre Protection』に設定しても有効に戻るはずです。

Microsoftによると、2018年1月25日時点ではSpectre Variant 2が攻撃に使用されたという報告はまだないそうです。

ちなみに、このパッチ以外にも、

といった方法でも無効にできます。お好みの方法でどうぞ。

Win10チューニング,WindowsUpdate

5

Windows10 Fall Creators Updateを適用すると、圧縮・解凍ソフトやサードパーティ製ファイラーなどを使用中にマウスカーソルが画面端に飛ぶという不具合が出ています。以下、この不具合が発生するソフトのリストになります。

 ・7-Zip
 ・WinRAR
 ・秀丸ファイラーClassic
 ・FreeCommander XE
 ・As/R
 ・X-Finder
 ・Tablacus Explorer

上記以外にも同様のソフトで同じ不具合に遭うかもしれません。これらのソフトをガッツリ使い込んでいる方はお気をつけくださいませ。

< Update 1 >
有志により対策ソフトが作られました。お困りの方は下記のリンク先へどうぞ。

どちらのソフトを使用してもでマウスカーソルが吹っ飛ばなくなります。後者の方にはこの不具合の原因も書かれていますので、興味ございましたらご一読くださいませ。

2018/5/1追記
April 2018 Updateにてやっと直りました。

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Win10チューニング,WindowsUpdate

Microsoftは、Windows10 v1709 Fall Creators Update 32bit専用のセキュリティアップデート、KB4073291をMicrosoft Updateカタログで公開しました。

Microsoftによると、この更新プログラムはMeltdown (CVE 2017-5754)の対策パッチとしており、できるだけ早くインストールすることを推奨しています。 (これまでの32bitパッチにはMeltdownへの対策が含まれていない模様) しかし、そう言う割には、なぜかWindowsUpdateには配信していません。

早くインストールを推奨しておいてWindowsUpdateに配信しないということは、なにかしら配信できない理由があることが考えられます(検証が十分に済んでいないなど)。そのため、すぐに適用するかどうかは慎重にご判断ください。この更新プログラムが本当に重要なものであれば、いずれカタログ専用は撤回されて、WindowsUpdateに降ってくるものと思われます。

なお、この更新プログラムは一部の古いAMD CPU環境でOSが起動できなくなる問題も修正されているとのことです。

また、この更新プログラムには下記の既知の不具合があります。

    [既知の不具合]

  • KB4054517(おそらくKB4054517以降という意味)のアップデートが成功しているにも関わらず、0x80070643エラーが表示される場合があります。Microsoftによると、再度、WindowsUpdateを実行して、KB4054517が降って来なければちゃんと成功しているとのことです。
  • CoInitializeSecurityを呼び出す場合、特定の条件下でRPC_C_IMP_LEVEL_NONEを渡すと呼び出しが失敗します。
  • 一部のアンチウイルスソフトと競合する場合があります。最悪、BSoDの危険性があるため、アンチウイルスソフトがこの更新プログラムに対応しているか必ずご確認ください。

関連記事
【CPU】 CPUの脆弱性対策を一時的に無効にして、パッチ適用前のパフォーマンスを得る方法

Win10チューニング,WindowsUpdate

Microsoftは一部の古いAMD CPU環境でOSが起動できなくなる問題に対処したWindows10用更新プログラムをMicrosoft Updateカタログで公開しました。

これらはWindowsUpdateには降ってきませんので必要な方は手動でダウンロード・適用してください。

Windows10の更新プログラムは累積されるため、これらには2018年1月度の修正等(CPUの脆弱性対策など)も含まれています。言い換えるなら、不具合も含まれています。1月度は多数の不具合が出ているため、すぐに適用するかどうかは慎重にご判断ください。1月度の不具合については下記の記事をご覧くださいませ。

Windows,WindowsUpdate

2018年1月5日からWindowsUpdateなど配信されているCPUの脆弱性を修正する更新プログラムを適用すると、一部のAMD CPU環境でOSが起動できなくなる不具合が見つかりました。そのため、現時点で該当するAMD CPUを使用している環境には、下記の更新プログラムの配信を一時停止するとMicrosoftは発表しました。

    < Windows7 >
    KB4056897 (セキュリティのみの品質更新プログラム)
    KB4056894 (セキュリティマンスリー品質ロールアップ)

    < Windows8.1 >
    KB4056898 (セキュリティのみの品質更新プログラム)
    KB4056895 (セキュリティマンスリー品質ロールアップ)

    < Windows10 >
    KB4056892 (v1709 Fall Creators Update用)
    KB4056891 (v1703 Creators Update用)
    KB4056890 (v1607 Anniversary Update用)
    KB4056888 (v1511)
    KB4056893 (v1507)

MSカタログでのみ公開されている『セキュリティのみの品質更新プログラム』をどうやって該当するAMD CPU環境に配信停止するのかと、突っ込みどころのある内容ですが、とりあえず2018年1月5日以降に配信されたパッチ全てが対象となっている模様です。

なお、具体的なCPU名はMicrosoftから案内されていません。MSフォーラムのユーザ報告によると、Athlon 64 X2 6000+やAthlon 64 X2 5200+、Sempron 3200+などでこの現象が発生しているとのことです。

2018/1/15追記
上記問題に対処したWindows7 / 8.1用更新プログラムが公開されました。詳細は下記の記事をご覧くださいませ。

2018/1/18追記
Windows10用更新プログラムも公開されました。詳細は下記の記事をご覧くださいませ。

Win10チューニング,WindowsUpdate

MicrosoftはWindows10にCPUの脆弱性を修正する更新プログラムの配信を開始しました。WindowsUpdateに以下の更新プログラムが降ってきます。

KB4056890 v1607 Anniversary Update用
KB4056891 v1703 Creators Update用
KB4056892 v1709 Fall Creators Update用

ただし、多数の不具合が出ているため、すぐに適用するかどうかは慎重にご判断ください。

自動更新をやめて手動更新にする方法は下記の記事をご覧くださいませ。
【Win10】 Windows10 Proの自動更新を無効にして手動更新にする方法 ~更新プログラムの有無だけ自動確認編~
【Win10】 Windows10 Proの自動更新を無効にして手動更新にする方法
【Win10】 Windows10向けサードパーティ製高機能WindowsUpdateクライアント『Windows Update MiniTool』の使い方

以下、不具合内容になります。

CPU,WindowsUpdate


(Source:Meltdown & Spectre Updates Benchmarked, Big Slow Down for SSDs!)

前回、Windowsに配信されたCPUの脆弱性パッチ適用前と適用後のベンチマークに大きな差はありませんでした。

CPUの脆弱性に完全に対応するには、マザーボードのBIOSアップデートも必要と言われており、いくつかのマザーボードでBIOSアップデートがチラホラと出てきいるようで、

  • WindowsUpdate適用後 + BIOSアップデート後
  • WindowsUpdate適用後
  • WindowsUpdate適用前

これらの各種ベンチマークが公開されました。まず、一番酷い結果をどうぞ。

WindowsUpdate適用後 + BIOSアップデート後、NVMeドライブへの読み込み/書き込み速度が、約40%ものパフォーマンスダウンをしています。ATTO Disk Benchmarkのことはいまいちよく知らないため、これが実際のワークロードにどう影響してくるのか自分にはわかりませんが、半端ないインパクトですね……。

なお、他のベンチマークに関してはこれほどまでに大きな差は出ていません。ゲームに関しても概ね大丈夫そうですが、CPUボトルネックになりそうな画質設定によっては、数%のフレームレートの低下が見られるゲームもあります。

それでは各種ベンチマーク結果をどうぞ。i3-8100 + GTX 1080 Ti Testi7-8700K + GTX 1080 Ti Testi7-8700K + NVMe SSD Testi7-8700K + SATA SSD Test、の順番になります。

CPU,WindowsUpdate


(Source:Benchmarking The Intel CPU Bug Fix, What Can Desktop Users Expect?)

Windows10に配信されたCPUの脆弱性修正パッチの、適用前と適用後の各種ベンチマークが公開されました。使用するCPUはi7-8700KでGPUはGTX 1080 Ti、グラフの『Pre-Update』が適用前で『Post-Update』が適用後になります。サクッとどうぞ!

Win10チューニング,WindowsUpdate

2017年12月13日に、WindowsUpdateに配信されたWindows10 v1709 Fall Creators Update用パッチKB4054517適用に失敗するとの報告が結構出ています。

失敗する原因は判明していませんが、失敗した際の解決策がMicrosoftから案内されました。

この問題について、以下の対処法で解決したという情報が見つかりました。
よろしければ、試してみてください。

(1)Windows Update のサービスを一時的に停止し、Windows Update の情報をクリアにする
タスク バーの検索欄に コマンドプロンプト と入力し、表示された [コマンドプロンプト] を右クリックし、[管理者として実行] をクリックします。
以下のコマンドを入力し、Enter キーを押します。 Windows Update のサービスが停止します。

net stop wuauserv

以下のコマンドを入力し、Enter キーを押します。更新プログラムの履歴がクリアされます。

ren %systemroot%\SoftwareDistribution SoftwareDistribution.old

(2)更新プログラムを手動でインストールする
以下のページを参考に KB4054517 を検索し、手動でインストールします。
Windows 10 で Microsoft Update カタログから更新プログラムを手動でインストールする方法

(KB4054517ファイル直リンク:64bit / 32bit)

検索結果から、お使いの環境に合わせて、以下のどちらかを選択しインストールしてください。
・2017-12 x64 ベース システム用 Windows 10 Version 1709 の累積更新プログラム (KB4054517)
・2017-12 x86 ベース システム用 Windows 10 Version 1709 の累積更新プログラム (KB4054517)

(3)Windows Update のサービスを再開する
タスク バーの検索欄に コマンドプロンプト と入力し、表示された [コマンドプロンプト] を右クリックし、[管理者として実行] をクリックします。
以下のコマンドを入力し、Enter キーを押します。 Windows Update のサービスが再開します。

net start wuauserv

この案内のあったMSフォーラムでは、実際にこの手順でKB4054517の適用に成功したとの報告が出ています。未だKB4054517が適用されず、お悩みの方は試してみてはいかがでしょうか。

備考
KB4054517のアップデートが成功しているにも関わらず、0x80070643エラーが表示される場合があります。Microsoftによると、再度、WindowsUpdateを実行して、KB4054517が降って来なければちゃんと成功しているとのことです。

Win10チューニング,雑記

前回のあらすじ。Windows7のプロダクトキーでWindows10のインストールができる。

じゃあ、

WindowsXPのプロダクトキーを入力するとどうなるのか。ふと気になったので試してみました。

結果は、

はい、無理でした。

冷静に考えてXPのプロダクトキーが通るなら、もっと騒ぎになっていますよね/(^o^)\

Win10チューニング,WindowsUpdate

Windows10 v1709 Fall Creators Update用更新プログラムKB4054022のインストール後に『このPCを初期状態に戻す』を行うと、WindowsUpdateで更新プログラムのインストールが99%で止まったり、CPUやストレージの使用率が上昇する不具合が発生しています。

この問題に遭遇しないようにするには『このPCを初期状態に戻す』を行わないか、既にやってしまった後の場合はMicrosoftから下記の対処方法が案内されています。

この回避策は『C:\temp』フォルダとx64版を例にしています。ご使用の環境に応じて変更してください。

まず、Microsoft UpdateカタログからKB4054022をダウンロードして『C:\temp』に保存します。
(KB4054522ファイル直リンク:64bit / 32bit)

次に管理者権限でコマンドプロンプトを立ち上げて、下記のコマンドを実行してください。

    mkdir c:\temp
    expand -f:* windows10.0-kb4054022-x64.msu c:\temp
    taskkill /f /im tiworker.exe
    taskkill /f /im trustedinstaller.exe
    dism /online /add-package /packagepath:c:\temp\Windows10.0-KB4054022-x64.cab
    del /f %windir%\logs\cbs\*.log

    (※最後の行の『del /f %windir%\logs\cbs\*.log』はオプションとして紹介されています。やってもやらなくても良い模様。やるとcbsフォルダのログファイルが削除されます)

(備考: KB4054022の不具合が、なぜかKB4054517のページで案内されています。KB4054022のページでは案内されていません。理由は不明です)

なお、Microsoftは今後のアップデートでこの問題を修正予定とのことです。現状、この問題に遭遇していなければ、わざわざ上記のコマンドを実行する必要はありません。

Win10チューニング,WindowsUpdate

Windows10でMicrosoft公式ツール『wushowhide.diagcab』を使って、WindowsUpdate前に来ている更新プログラムを確認し、適用するものを取捨選択する方法をご紹介。

なお、この方法はWindowsUpdateの設定が手動になっていることが前提です。

まず、下記直リンクからwushowhide.diagcabをダウンロードします。

ダウンロードしたら、wushowhide.diagcabを起動して、

Win10チューニング,WindowsUpdate

Windows10 v1703 Creators Update(以下、v1703CU) / v1709 Fall Creators Update(以下、v1709FCU)環境で古いRADEON(HD 2000 / 3000 / 4000シリーズ等)を使用すると、『Microsoft 基本ディスプレイ アダプター』としか認識されず、高解像度が選択できなくなってしまうなどの不具合を修正したKB4057291が公開されました。

このパッチを適用するとGPUが正常に認識されて、高解像度の選択とマルチモニタの使用ができるようになります。

このパッチは対象GPUを使用していればWindowsUpdateに降ってきます。対象GPUをお使いでなければ入れる必要はありません。手動で適用したい場合はMicrosoft Updateカタログからどうぞ。v1703CUとv1709FCU用の64bit版が公開されています。

備考

MSカタログには複数のファイルがありますが、Microsoftによると『.msu』形式のファイルだけダウンロードして実行すれば大丈夫とのことです。