2019年1月17日付けにて、MicrosoftはWindows10の更新プログラムに新たな既知の不具合が見つかったことを発表しました。
2019年1月9日以降、WindowsUpdateに配信されたWindows10用更新プログラムを適用後、v1507とv1607を除く全てのOSバージョンで、Microsoft EdgeでローカルIPアドレスのWebページが見られなくなる不具合が発生しています。
該当KBおよび回避策は以下になります。
2019年1月17日付けにて、MicrosoftはWindows10の更新プログラムに新たな既知の不具合が見つかったことを発表しました。
2019年1月9日以降、WindowsUpdateに配信されたWindows10用更新プログラムを適用後、v1507とv1607を除く全てのOSバージョンで、Microsoft EdgeでローカルIPアドレスのWebページが見られなくなる不具合が発生しています。
該当KBおよび回避策は以下になります。
新元号に対応したSilverlight(KB4481252)が公開されました。注意点として、これまでMicrosoftが配信してきた新元号系パッチはことごとくが不具合持ちでした。
2018年11月に配信されたOffce 2010用新元号対応パッチKB4461522 / KB2863821ではAccessなどがクラッシュし、2019年1月3日配信のKB4461627ではExcel 2010が完全に死亡したり、2019年1月9日配信のKB4461614ではまたまたExcelやAccessがクラッシュしたり。
なので、どうしてもすぐに必要な理由でもないかぎりスルーして、必要になったときに適用で良いかと思います。Silverlightを使っていて試してみたいという方は下記のファイル直リンクよりどうぞ。
2019年1月9日以降、WindowsUpdateに配信されたWindows10用更新プログラムを適用後、全てのOSバージョンで、Access 97形式のファイルが読み込めなくなる不具合が発生しています。
Windows10 OSバージョン | 該当KB | 不具合内容 |
v1809 October 2018 Update | KB4480116 (2019年1月9日配信) KB4476976 (2019年1月23日配信) | 【不具合概要】 【回避策】 回避策 1: すべての列名が32文字以下になるようにデータベースを変更します。 回避策 2: データベースを『.accdb』ファイル形式に変換します。『.accdb』ファイル形式を使用するには、変換後に接続文字列を変更する必要があります。最も簡単な変換方法は、Microsoft Access 2010以前を使用することです。Microsoft Accessを使用して、以前のファイル形式のデータベースを開きます。変換するかどうかを確認されます。[はい]をクリックしてデータベースを『.accdb』の拡張子で保存します。 回避策 3: データベースを新しい『.mdb』ファイル形式に変換します。この場合、接続文字列の変更は必要ありません。Microsoft Accessを使用して、以前のファイル形式のデータベースを開きます。変換するかどうかを確認されます。[はい]をクリックしてデータベースを『.accdb』のファイル拡張子で保存します。『.accdb』を開きます。[ファイル]メニューの[名前を付けて保存]をクリックし、[Access 2002-2003データベース]を選択します。 マイクロソフトは解決策に取り組んでおり、2月初めに解決策を提供できる見込みです。 |
v1803 April 2018 Update | KB4480966 (2019年1月9日配信) KB4480976 (2019年1月16日配信) | |
v1709 Fall Creators Update | KB4480978 (2019年1月9日配信) KB4480967 (2019年1月16日配信) | |
v1703 Creators Update | KB4480973 (2019年1月9日配信) KB4480959 (2019年1月16日配信) | |
v1607 Anniversary Update | KB4480961 (2019年1月9日配信) | |
v1507 Threshold 1 | KB4480962 (2019年1月9日配信) |
2019/2/13追記
この不具合は2019年2月度のWindowsUpdateにて修正されました。詳細は下記の記事をご覧くださいませ。
2019年1月度のWindowsUpdateで発生している不具合まとめです。2019年1月度はあまりにも多いため、記事へのリンクをまとめました。詳細や対処方法は各記事をご覧くださいませ。
更新履歴 ① Excel 2010の不具合に『クラッシュするようになる』を追加。 ② Windows7の不具合『Windows7のライセンス認証エラーが出る』を削除。 ③ Windows7の不具合に『Access 97形式のファイルが読み込めなくなる』を追加。 ④ Windows8.1およびWindows10の不具合に『Access 97形式のファイルが読み込めなくなる』を追加。 ⑤ Windows10の不具合に『Microsoft EdgeでローカルIPアドレスのWebページが見られなくなる』を追加。 ⑥ Windows7およびWindows8.1にロールアッププレビュー分を加筆。 ⑦ Windows10の不具合に『ページングファイルの設定によってはPC起動時にエラーが出る場合がある』を追加。 |
< Windows7 - 2019年1月9日配信 ロールアップKB4480970 / セキュリティのみKBKB4480960 >
・ネットワークドライバが死亡(9ヶ月放置中)
・ネットワークの共有フォルダやネットワークプリンタなどに繋がらなくなる
・Windows7のライセンス認証エラーが出る
ライセンス認証エラーはWindowsUpdateではなくMSの鯖設定ミスが原因とMSが発表
・Access 97形式のファイルが読み込めなくなる
記事:【アプデ】 WindowsUpdate 2019年1月度 注意事項と各KBメモと直リンク |
< Windows7 - 2019年1月18日配信 ロールアッププレビューKB4480955 >
・ネットワークドライバが死亡(9ヶ月放置中)
・Access 97形式のファイルが読み込めなくなる(2019年1月9日より継続)
記事:【アプデ】 2019年1月18日、『マンスリー品質ロールアップのプレビュー』KB4480955が配信 |
< Windows8.1 - 2019年1月18日配信 ロールアップKB4480963 / セキュリティのみKB4480964 >
・サードパーティアプリケーションでのホットスポットの認証が上手くいかなくなる
・Access 97形式のファイルが読み込めなくなる
記事:【アプデ】 WindowsUpdate 2019年1月度 注意事項と各KBメモと直リンク |
< Windows8.1 - 2019年1月18日配信 ロールアッププレビューKB4480969 >
・Access 97形式のファイルが読み込めなくなる(2019年1月9日より継続)
記事:【アプデ】 2019年1月16日、.NETパッチKB4481488 / KB4481490と『マンスリー品質ロールアップのプレビュー』KB4480969が配信 |
< Windows10 >
・サードパーティアプリケーションでのホットスポットの認証が上手くいかなくなる
記事:【アプデ】 2019年1月9日のWindowsUpdate後、Win10全バージョンでホットスポットの認証が上手くいかなくなる不具合 |
・Access 97形式のファイルが読み込めなくなる
記事:【アプデ】 Win10全バージョンでAccess 97形式のファイルが読み込めなくなる。2019年1月9日以降のWindowsUpdateが原因 |
・Microsoft EdgeでローカルIPアドレスのWebページが見られなくなる
記事:【アプデ】 Win10でローカルIPアドレスのWebページが見られなくなる不具合。2019年1月9日以降のWindowsUpdateが原因 |
・ページングファイルの設定によってはPC起動時にエラーが出る場合がある
記事:【アプデ】 Win10v1803用KB4480976を適用後、ページングファイルの設定によってはエラーが出る場合がある |
< Excel 2010 >
・完全に使い物にならなくなる
記事:【アプデ】 2019年1月3日配信Excel 2010用KB4461627を適用後、ファイルが開けなくなったりExcel 2010が起動しなくなる |
・クラッシュするようになる
記事:【アプデ】 2019年1月9日配信Office 2010用更新プログラムKB4461614を適用するとMicrosoft Excel 2010がクラッシュするようになる |
< Access 2010 >
・クラッシュするようになる
記事:【アプデ】 2019年1月9日配信Office 2010用更新プログラムKB4461614を適用するとMicrosoft Access 2010がクラッシュするようになる |
MSさん、新年早々飛ばしすぎでしょう……。
2019年1月3日に配信されたMicrosoft Excel 2010用更新プログラムKB4461627を適用後、Excel 2010でファイルが開けなくなったり、ファイルを開いた瞬間クラッシュしたり、Excel 2010自体が起動しなくなるなど、動作異常を起こす不具合が発生しています。
これらの不具合にお困りの方は、KB4461627をアンインストールすることで不具合は解消します。アンインストールして非表示リストに突っ込んでおきましょう。
KB4461627は新元号に対応するためのパッチですが、セキュリティアップデートではないためインストールしなくてもセキュリティ上の問題はありません。上記不具合持ちのため、Microsoftが修正するまでインストールはしない方が良いでしょう。
1月4日以降の仕事始めで阿鼻叫喚になることが予想されます。Excel 2010をお使いの方はお気をつけくださいませ。
< Update 1: 配信停止 >
Microsoftは2019年1月5日付けでKB4461627のページを更新し、KB4461627の配信・公開を取り下げたことを発表しました。以降、KB4461627は配信されてこなくなります。
配信されてこなくなるだけで、既に入っている場合は手動でアンインストールする必要があることに変わりはありません。不具合に遭われた方はKB4461627をアンインストールしましょう。
備考: 2019年1月9日配信のKB4461614も、環境によってはExcel 2010をクラッシュさせる原因にもなっています。詳細は下記の記事をご覧くださいませ。 |
Chromeを使用していると環境によっては3~4秒のフリーズが発生し、2~3秒動いたのちにまた3~4秒のフリーズを繰り返すという不具合が発生しています。Redditに投稿されたユーザー報告によると、以下のアプリケーションと相性問題を引き起こしているようです。
Chromeのフリーズにお困りの方はこれらがインストールされていないかご確認くださいませ。この不具合がAviraやAdobe Acrobat Reader DC側にあるのか、それともChrome側にあるのかは不明です。また、これら以外にもこの不具合のトリガーになるアプリケーションがあるかもしれません。
Windows10 v1809 October 2018 Updateを適用後、リッピングしたFLACファイルのメタデータが途切れる不具合が見つかりました。例えば、上記画像右側のように『American Beauty / American Psycho』と入力したのに『American Beauty / American P』で途切れたりします。
また、ユーザー報告によれば、問題はメタデータが途切れるだけでなく、再生自体にも影響を及ぼし、本来の長さよりも短い時間で再生が途切れる場合もあるとのことです。
Microsoftもこの不具合を認識しているようで、次期大型アップデート『19H1』のIP版では既に修正済みとされています。しかし、v1809に対して修正がいつ配信されるかといった案内はまだありません。
2018年12月22日付けにて、Windows10 v1607 Anniversary Update用更新プログラムに以下の不具合が追記されました。
Windows10 OSバージョン | 該当KB | 不具合内容 |
v1607 Anniversary Update |
KB4483229 (2018年12月20日配信) KB4471321 (2018年12月12日配信) KB4478877 (2018年12月4日配信) KB4467684 (2018年11月28日配) KB4467691 (2018年11月14日配) | 8GB未満のLenovo製ノートPC環境にKB4467691以降を適用後、Windowsが起動しなくなる場合があります。 |
回避策 | ||
UEFIからセキュアブートを無効にして再起動を行ってください。 BitLockerが有効の場合は、セキュアブートを無効にした後、BitLockerの回復を実行する必要があります。 MicrosoftはLenovoと協力してこの不具合の解決に取り組んでおり、今後のリリースで修正を提供します。 |
v1607をお使いの方で、もし、Windowsが起動しなくなったら上記KBを疑ってください。犯人はWindowsUpdateです。
Microsoftが公開しているKBページに以下の一文が公開されました。
ホリデーシーズン中および年始にかけての期間は、最小限の稼働となるため、2018年12月のプレビューリリースは発行されません。マンスリーサービスは、2019年1月のセキュリティリリースから再開されます。 |
2018年度はもうWindows7 / 8.1用『マンスリー品質ロールアップのプレビュー』およびWindows10用『セキュリティを含まない不具合などの機能修正のみの更新プログラム』の配信はないとのことです。
今年も1年お疲れ様でした。
2018年12月19日付けにて、Windows10 v1803 April 2018 Updateおよびv1607 Anniversary Update用更新プログラムに以下の不具合が追記されました。
Windows10 OSバージョン | 該当KB | 不具合内容 |
v1803 April 2018 Update | KB4483234 (2018年12月20日配信) KB4471324 (2018年12月12日配信) KB4467682 (2018年11月28日配信) | KB4467682(v1803) / KB4467684(v1607)以降の該当KBを適用後、グループポリシーの『パスワードの長さ』を15文字以上に設定しているとクラスターサービスがエラー2245で開始できません。この不具合を回避するには14文字以下に設定してください。 Microsoftはこの不具合の解決に取り組んでおり、今後のリリースで修正を提供します。 |
v1607 Anniversary Update |
KB4483229 (2018年12月20日配信) KB4471321 (2018年12月12日配信) KB4478877 (2018年12月4日配信) KB4467684 (2018年11月28日配) |
TOP画像の『コンピューターの構成\Windows の設定\セキュリティの設定\アカウント ポリシー\パスワードのポリシー\パスワードの長さ』を15文字以上に設定しているとなにやらエラーが発生するご様子。
気になる一文なものの 「クラスターサービス? なんぞそれ」 状態だったので調べてみると、クラスターサービスはWindows Server系サービスの模様。
のため、個人ユーザーはこの不具合は特に気にしなくて大丈夫そうです。
2018年12月20日、Windows10の各バージョンにInternet Explorer 11のセキュリティアップデートを含む更新プログラムが緊急リリースされました。任意のコードを実行される危険性のあるゼロデイ脆弱性の修正とのことで、WindowsUpdateなどから適用をどうぞ。配信された各バージョンごとのKBは以下になります。
Windows10 OSバージョン | 2018年12月20日 配信KB | 修正内容 |
v1809 October 2018 Update | KB4483235 | Internet Explorer 11にて、任意のコードを実行される危険性のあるゼロデイ脆弱性の修正 |
v1803 April 2018 Update | KB4483234 | |
v1709 Fall Creators Update | KB4483232 | |
v1703 Creators Update | KB4483230 | |
v1607 Anniversary Update | KB4483229 | |
v1507 Threshold 1 | KB4483228 |
Microsoftは2018年12月18日付けにて、Windows10 v1803 October 2018 Updateのロールアウト拡大を発表しました。Microsoftによると、WindowsUpdateの『更新プログラムのチェック』を押すと、全てのユーザーにv1809 October 2018 Updateが降ってくるようになったとのこと。まだv1809にしたくない方はお気をつけくださいませ。
v1809の不具合は大分修正されましたが、未だに修正されていないものも多数残っています。ご自分の環境で適用しても問題なさそうかどうか、不具合情報をご確認の上、適用前にご一考いただくことをおすすめいたします。不具合情報一覧は下記の記事をご覧くださいませ。
2018年11月28日配信のKB4467682を適用すると、スタートメニューが正常に表示されなくなるという不具合が発生し、2018年12月12日配信のKB4471324にてこの不具合は修正されましたが、同KB4471324でまた新たなスタートメニュー等に関する不具合が出ています。
2018年12月12日に配信されたWindows10 v1803 April 2018 Update用更新プログラムKB4471324を適用すると、一部環境でスタートメニューやタスクバーにWebリンクのピン留めができなくなるという不具合が発生しています。
Microsoftからはこの不具合に遭った際の対処方法は案内されていません。おそらくKB4471324をアンインストールすることで直るものと思われますが、KB4471324はセキュリティパッチのためアンインストールすると脆弱性が未修正のままになることには注意が必要です。
Microsoftはこの不具合の修正に取り組んでおり、今後のアップデートで修正を予定しているとのことです。
あっちを直せばこっちがバグり、半年に1度は大型アップデートでバグ祭り。Microsoftはこの惨状を真摯に受け止めて改善していただきたいところです。
2018年12月12日に配信されたWindows10用更新プログラムにて、問題になっていた以下の不具合が修正されました。
Windows10 OSバージョン | 2018年12月12日 配信KB | 修正された主な不具合(※抜粋) |
v1809 October 2018 Update | KB4471332 | ・Windows Media Playerのシークバーが使用できなくなる |
v1803 April 2018 Update | KB4471324 |
・Windows Media Playerのシークバーが使用できなくなる ・スタートメニューが正常に表示されなくなる ・BSoD(ブルースクリーン)が発生する |
v1709 Fall Creators Update | KB4471329 | ・Windows Media Playerのシークバーが使用できなくなる |
v1703 Creators Update | KB4471327 | ・Windows Media Playerのシークバーが使用できなくなる |
v1607 Anniversary Update | KB4471321 | ・Windows Media Playerのシークバーが使用できなくなる |
v1507 Threshold 1 | KB4471323 | ・Windows Media Playerのシークバーが使用できなくなる |
WindowsUpdateを実行し、2018年12月12日配信(あるいはそれ以降)の更新プログラムを適用することでこれらの不具合は発生しなくなります。
関連記事
【アプデ】 2018年12月12日配信のWin10 v1803用KB4471324を適用後、ピン留めが正常に動作しなくなる場合がある
2018年11月28日に配信されたWindows10 v1803 April 2018 Update用更新プログラムKB4467682を適用すると、一部環境においてBSoD(ブルースクリーン)が発生する場合がある模様です。この不具合は当初、Surface Book 2だけに言及されていましたが、2018年12月8日付けでKB4467682のページが更新されて以下のように内容が変更されました。
旧:
Surface Book 2をご利用の場合は、このオプションの更新プログラムがブロックされています。 |
↓
新:
このオプションの更新プログラムをWindowsUpdateおよびMicrosoft Updateカタログから削除して顧客を保護しています。 |
MicrosoftはSurface Book 2に対してのみ配信を停止していた状態から、KB4467682自体そのものを取り下げました。そして、新たに変更された内容はSurface Book 2だけに言及されていません。つまるところ、この不具合はSurface Book 2だけに留まらず、他の環境でもBSoDの危険性があるものと思われます。
もし、最近になってお使いのPCにBSoDが出るようになったらWindowsUpdateを疑ってください。犯人はKB4467682です。
この不具合を回避するにはKB4467682をアンインストールする必要があります。BSoDにお困りの方はKB4467682をアンインストールして非表示にしておきましょう。非表示入りにはMicrosoft公式ツールの『wushowhide.diagcab』でもできますが、サードパーティ製の『Windows Update MiniTool』の方が直感的にわかりやすく高機能で便利です。
Microsoftは2018年12月12日のWindowsUpdateにて、この不具合の修正を予定しているとのことです。
< Update 1: 修正済み >
この不具合は2018年12月12日配信のKB4471324にて修正されました。
WindowsUpdateを実行し、2018年12月12日配信(あるいはそれ以降)の更新プログラムを適用することでこの不具合は発生しなくなります。