2016/03/16にWin7/8.1にオプションが来ております。Win7に4件、Win8.1に23件。オプションのため、セキュリティ関連ではないので、入れなくてもセキュリティ上の支障はありません。が、バグの修正が多数あるため、もしかしたらお悩みだった問題が解決するかもしれませんので、目は通しておいた方が良いかもしれません。
一般勢に関係ありそうなパッチを2つ挙げますと、Win8.1のKB3136019がMpeg4再生時のクラッシュ問題の修正、同じくWin8.1のKB1338602がエクスプローラで検索したらPCがフリーズする問題の修正、といったものがあります。
現時点では情報が公開されていないパッチがいくつかあります。情報が公開されたり、不具合情報等があればこの記事は随時更新いたします。
更新履歴
① KB3139923の説明文を修正。
② KB3133977に備考を追記。このパッチが原因かもしれない不具合有。
③ KB3133977のWin7でSecure Bootに関する問題を削除。Win7はSecure Bootに対応しておりません。今回のパッチを当てて、もし、OSが起動せず、UEFIのSecure Bootが有効になっている場合は、Secure Bootを無効にしてお試しくださいませ。
④ Win8.1用パッチのKB3115224の情報を記載。VM関連の不具合修正のようです。
⑤ KB3100473の情報を記載。DHCPサーバの不具合の修正のようです。3/21現在、情報が公開されていないパッチはKB3103709だけとなりました。
⑥ KB3103709の非公式情報を記載。海外情報によるとおそらくMicrosoft Active Directory関連であろうとのことですが、本当かどうかはわかりません。心配な人は保留を推奨いたします。
⑦ KB3103709に追記を記載。リストから消えたそうです。
⑧ ③のSucure Bootに関する問題を再掲載
⑨ KB3103709の情報を掲載
⑩ KB3139923のチェックが外れたそうです
⑪ KB3139923に追記。これ、テレメトリ入りっすわ…
以下、ざっくりまとめになります。ピンとキた単語がありましたら、KBのリンク先で詳細を確認してどうぞ。
<Windows7>
KB3133977 (※注意)
BitLockerでドライブを暗号化できない問題の修正。
UEFIの設定でSecure Bootが有効だと
こんな感じにSecure Boot Violationと表示されて、このパッチと競合してOSが起動しなくなります。これはパッチの問題というよりも、本来、Win7はSecure Bootに対応していないため、UEFIでSecure Bootが有効になっていることが誤りです。何らかの理由でSecure Bootの設定を無効にしたくない場合は、このパッチの適用は見送りましょう。このパッチはセキュリティパッチではないため、スルー可です。
2016/04/22追記
WindowsUpdateクライアント上からこのパッチのチェックが外れたそうです。
(私信:教えていただきありがとうございます)
※備考
一件だけツイッター上で
「KB3133977入れたら指紋認証が効かなくなったので戻そうとしたらBitLockerが変になった」
(ソース:https://twitter.com/thorzen2/status/709981077968982016)
という報告がありました。指紋認証をお使いの人は注意した方が良いかもしれません。
KB3137061
Windows Azureの仮想PCでネットワーク障害から回復しない問題の修正。
KB3138901
プロキシ設定をしてインターネットに繋がらない問題の修正。
KB3139923 (※注意:テレメトリ入りです)
MSIの修復が機能しない問題の修正。インストーラ関連(拡張子が.msiのファイル)の不具合の修正のようです。ただしテレメトリ入り。詳細はこちらへどうぞ。
<Windows8.1>
KB3100473
DHCPサーバの不具合修正。
KB3103709
2016/04/20更新
Windows Server 2012向け、ドメインコントローラの不具合(CPU使用率が100%になるなど)の修正。2016/04/20に再度来ております。2016/04/20配信分のその他のパッチはこちらをご参照くださいませ。
KB3105115
低解像度でリモートデスクトップが使えない問題の修正。
KB3109976
Texas Instruments xHCI USBコントローラを使って大量のデータを転送したとき、デバイスが停止する問題の修正。
KB3115224 (Update:2016/03/19)
バーチャルマシンでレジストリ関連の問題が発生したときに回復できくなる不具合と、.NETアプリが起動に失敗する不具合の修正。
KB3133681
System Center 2012 R2 Virtual Machine Manager(SCVMM)が応答しない問題の修正。
KB3133690
AzureのバーチャルマシンにDiscrete Device Assignment(DDA)機能の追加。
KB3134785
RPCSSサービスとDcomLaunchサービスでメモリリークが発生する問題の修正。
KB3136019
Mpeg4のファイルを再生するとExplorer.exeがクラッシュする問題の修正。
KB3137061
Windows Azureのバーチャルマシンがネットワーク障害から回復せず、データが破損する問題の修正。
KB3137725
PowerShellで「Get-StorageReliabilityCounter」を実行した際、正しい温度が取得できない問題の修正。
KB3137728
VSS ResyncLuns APIを使用した際、失敗する可能性がある問題の修正。
KB3138602
エクスプローラの検索で「ファイルコンテンツ」が有効になっていると、コンピュータがフリーズする可能性の修正。
KB3139165
VPNを使っているとCPU使用率が高くなる問題の修正。
KB3139219
シャットダウン、もしくは再起動時に0x1Eストップエラーが発生する問題の修正。ミラーRAIDで発生する模様。
KB3139923 (※注意:テレメトリ入りです)
MSIの修復が機能しない問題の修正。インストーラ関連(拡張子が.msiのファイル)の不具合の修正のようです。ただしテレメトリ入り。詳細はこちらへどうぞ。
KB3140185 (※蛇足有。気にしすぎの可能性大)
Windows Anytime Upgrade(WAU)から特定のエントリポイントを削除(Windowsanytimeupgradeui.exeの置き換え)。
そしてここから先は蛇足です。WAUとは、HomeからProにアップグレードしたいとき、別売のアップグレードキーを使用してProにしたりできます。Win7ではこのサービス(というかアプグレキーの販売)は既に終了しております。たぶん、Win8.1も終了したのでアップグレードできない項目は削除しますよー、ってことだと思います。たぶん。責任は持てません。間違っていたらごめんちゃい。
つまるところ、残しておいても害は無いと思います。また、現時点での公式サイトの説明には「削除」としか書かれていませんが、新たにWin10へのアップグレード項目を追加していない、とは一言も言っていない。(追加しているとも書かれていません)
Win10無償アプグレ期間終了後、有償アプグレ項目が増えても不思議ではありません。増えるくらいなら別に良いとは思いますが、ほら、最近のMSさん、アレなので…。何するかわからないんで…
気にしすぎかもしれませんが、後からサイト内の記述が変わることもあるので「今すぐWAUの表示を最新のものに変えたい!!!」って人や「もしWAUにWin10が来たらアプグレするかも」って人以外は様子見or非表示で良いかもしれません。万が一、ポンポンとポップアップが表示されるようになったら鬱陶しいですしね。
そもそも、Win10への有償アップグレードキーの販売自体、行われるかどうか知りません。現時点でのMSの記述を信じるならこのパッチは「削除」だけです。気にしすぎの可能性大です。あくまで今のMSならやりかねない最悪の事態の想定です。鵜呑みにしないでください。
KB3140219
WindowsServer2012R2用修正パッチKB3061460をインストールした後、0x00000133の停止エラーが出る問題の修正。
KB3140222
デスクトップ上の競合ファイルのショートカットが、作業フォルダにリダイレクトされる問題の修正。
KB3140234
VPNクライアントのPCがシャットダウンしたとき、0x0000009Fエラーが出る問題の修正。
KB3140250
MinDiffAreaFileSizeのレジストリが有効にならない問題の修正。
KB3140786
Windows Server BackupでターゲットPCの空き容量が十分でも障害が発生する問題の修正。
KB3141074
HYPER-Vで共有された仮想HDD(.vhdx)にアクセスした際、0x00000001Stop Errorが出る問題の修正。