SATAケーブルをアンテナにしてハッキングするSATAn攻撃。ネットに繋がっていなくてもデータ窃取
SATAケーブルをアンテナにしてデータ盗むハッキング手法が見つかりました。海外メディアのTom’s Hardwareが報じらました。
イスラエルのネゲヴ・ベン=グリオン大学の研究者、Mordechai Guri氏は、SATAケーブルを無線通信機へと変えるSATAn攻撃を発表した。 同氏によると、SATAケーブルを6GHzの周波数帯で動作する無線アンテナとして使用することで、ネットワークに接続されていないシステムからもパスワードや機密データなどを窃取できるという。 その様子は以下の動画で紹介されており、デスクトップPCに入力された内容が、近くのノートPCに反映されている。 この攻撃を行う前提として、標的のPCに不正なソフトウェアをインストールする必要がある。また、標的のPCとの距離は1m以内を保つ必要がある。距離が離れすぎるとビット誤り率(ビットエラーレート)が高くなるためだ。 この攻撃を緩和する方法はいくつかある。SATAケーブルやPCケースに電磁波シールドを追加したり、施設内での無線レシーバーの使用を禁止するなどだが、確実なものはない。 しかし、この攻撃自体、難易度が高いため、一般ユーザーは心配することはないだろう。 |