Threadripper 3990Xの各種ベンチマーク公開

CPU

AMD Threadripper

Threadripper 3990Xのレビューが各所で一斉に公開されました。詳細は下記のレビューリンクへどうぞ!

ということで、各所のわかりやすいリザルトからサクッとパフォーマンスを見ていきましょう。

仕様

 Threadripper
3990X
Threadripper
3970X
Threadripper
3960X
コア/スレッド64C128T32C64T24C48T
ベースクロック2.9GHz3.7GHz3.8GHz
ターボクロック4.3GHz4.5GHz4.5GHz
キャッシュ288MB144MB140MB
TDP280W280W280W
MSRP3,990ドル1,999ドル1,399ドル

Cinebench R15 / R20

Threadripper 3990X Cinebench R15 シングル

Threadripper 3990X Cinebench R15 マルチ

Threadripper 3990X Cinebench R20 シングル

Threadripper 3990X Cinebench R20 マルチ

Cinebench R15マルチ10,262cb、R20マルチ24,629cbとなっており、他のCPUの追随を一切許さないほどのマルチスコアを見せています。

ゲームパフォーマンス

Threadripper 3990X ゲームパフォーマンス01

Threadripper 3990X ゲームパフォーマンス02

Threadripper 3990X ゲームパフォーマンス03

Threadripper 3990X ゲームパフォーマンス04

ゲームパフォーマンスに関してはIntel Core i9-9900KSに軍配が上がります。こればっかりはメインストリームとHEDTとで想定される用途が異なるため仕方ないでしょう。とは言え、ゲームができないというようなことはなく、最高性能さえ望まなければ十分に遊べるフレームレートとなっています。

エンコードパフォーマンス

Threadripper 3990X エンコードパフォーマンス01

Threadripper 3990X エンコードパフォーマンス02

Threadripper 3990X エンコードパフォーマンス03

Adobe Media EncoderとHandbrakeは64C128Tをまだ上手く使いこなせておらず、速度はパッとしません。しかし、Blenderでは64C128Tを活かせており、かつてないエンコード速度を見せています。

消費電力

Threadripper 3990X 消費電力

定格での消費電力はアイドル時こそ高いものの、Cinebench / Blender実行時は意外にもThreadripper 3960X、3970X、3990Xともに大差はありません。

温度

Threadripper 3990X 温度
(※室温23-24度。*印のあるThreadiripperはCPUクーラーにCooler Master Wraith Ripperを使用、他はCorsair H100X 240mm簡易水冷)

定格での温度については64C128Tにも関わらず非常に良好で、Threadripper 3960Xよりも低い温度を示しています。Kit Guruによると、Threadripper 3990Xはベースクロックが低く、コア電圧も低いため、このような温度になったとのことです。

まとめ

64C128TというモンスターCPUはまだ出てばかりのため、使用するアプリケーションがこれを活かせるかどうかはしっかりと確認しておく必要があります。活かせるようであれば、Threadripper 3990Xの導入によって、これまでにないパフォーマンスを得ることができるでしょう。

パソコンショップアーク
AMD Ryzen Threadripper 3990X BOX Socket sTRX4 / 64コア128スレッド / 2.9GHz(ブーストクロック 4.3GHz) / L2 32MB+L3 256MBキャッシュ / 最大PCIeレーン数 56 / TDP 280W