Ryzen PRO 4000Gシリーズの各種ベンチマーク公開
台湾のPCショップ、原價屋coolpcにより、Ryzen PRO 4000Gシリーズの各種ベンチマークが公開されました。8C16TとなったZen 2世代のAPU、Ryzen 7 PRO 4750Gのパフォーマンスはどれほどのものでしょうか。サクッと結果をどうぞ!
スペック
プロセス アーキテクチャ | コア スレッド | ベース (GHz) | ブースト (GHz) | TDP (W) | GPU コア | GPU クロック (GHz) | |
Ryzen 7 PRO 4750G | 7nm Zen 2 | 8/16 | 3.6 | 4.4 | 65 | 8 (512SP) | 2.1 |
Ryzen 5 PRO 4650G | 7nm Zen 2 | 6/12 | 3.7 | 4.3 | 65 | 7 (448SP) | 1.9 |
Ryzen 3 PRO 4350G | 7nm Zen 2 | 4/8 | 3.8 | 4.0 | 65 | 6 (384SP) | 1.7 |
Ryzen 7 3700X | 7nm Zen 2 | 8/16 | 3.6 | 4.4 | 65 | - | - |
Ryzen 5 3400G | 12nm Zen+ | 4/8 | 3.7 | 4.2 | 65 | 11 (704SP) | 1.4 |
CPUベンチマーク - Cinebench R15・R20 / HWBOT x265 / 7-zip
Ryzen 7 PRO 4750GのスコアはCinebench R15が2086ポイント、Cinebench R20が4896ポイント。同コア数・同クロックのRyzen 7 3700Xと比較すると、R15では1.3%差で3700Xが勝ち、R20では3.7%差で4750Gが勝つというリザルトを見せています。
HWBOT x265と7-zipでも4750Gが勝ったり3700Xが勝ったりといったリザルトとなっており、どちらもほぼ同等と言って差し支えないでしょう。
3DMark - Fire Strike & Time Spy
Ryzen 7 PRO 4750GのGraphics scoreはFire Strikeが4152ポイント、Time Spyが1582ポイント。前世代のRyzen 5 3400Gと比較すると、Fire Strike比で13.7%、Time Spy比で15.5%のスコア向上が見られます。
ゲームベンチマーク
『アサシンクリード オデッセイ』は最低設定でもAvg 35 fpsと、かなり厳しい数値を見せています。元が重いゲームなのでこれは仕方なしと言ったところでしょう。
『レインボーシックス シージ』は最低設定でAvg 74 fps、最高設定でAvg 57 fpsと、良好なフレームレートを示しています。
『League of Legends』は非常に軽く、1080pの最高設定でAvg 160 fps、4Kの最高設定でもAvg 103 fpsと、非常に高いフレームレートを見せています。
まとめ
Ryzen 7 PRO 4750GのCPUパフォーマンスはRyzen 7 3700Xとほぼ同等、グラフィックスパフォーマンスは前世代のRyzen 5 3400Gから13~15%ほどのパフォーマンス向上を見せています。
アサシンクリードなどの重量級AAAタイトルが重いのは仕方なしですが、レインボーシックスやLoLでは軽快な動作をしており、これらと同じくらいの重さのゲームであれば良好なフレームレートが得られるでしょう。
Ryzen 7 PRO 4750Gは7nmのZen 2世代となり、8C16Tという強力なCPU性能を兼ね備えています。Ryzen 5 3400Gの4C8Tで物足りなかった人や、ワンチップの小型ゲームPCを求めている人には最適なAPUと言えるでしょう。