Radeon RX 6500 XTの各種ベンチマーク公開。古いPCでの使用はNG!?
海外メディアのTECH POWE UPにより、Radeon RX 6500 XTのゲームベンチマークが公開されました。RDNA2世代のローエンドモデルはどれほどのパフォーマンスなのか。そのリザルトがこちら。
仕様
RX 6600 | RX 6500 XT | RX 6400 | |
プロセス | 7nm | 6nm | 6nm |
GPU | Navi 23 XL | Navi 24 XT | Navi 24 XL |
SP | 1792 | 1024 | 768 |
Game Clock | 2044MHz | 2359MHz | 2039MHz |
Boost Clock | 2491MHz | 2589MHz | 2321MHz |
VRAM | 8GB GDDR6 | 4GB GDDR6 | 4GB GDDR6 |
TBP | 132W | 107W | 53W |
MSRP | $329 | $199 | OEM |
発売日 | 2021/10/13 | 2022/1/19 | ? |
ゲームパフォーマンス
アサシンクリード ヴァルハラ
バトルフィールドV
ボーダーランズ3
サイバーパンク2077
ファークライ6
Death Stranding
F1 2021
HITMAN 3
25タイトルでの平均フレームレート
1920 x 1080
2560 x 1440
3840 x 2160
まとめ
Radeon RX 6500 XTは、1080pの平均フレームレートではNVIDIA GeForce GTX 1650 SUPERよりもわずかにフレームレートが高く、各ゲームごとでも勝ったり負けたりと良い勝負をしており、パフォーマンス面ではGeForce GTX 1650 SUPERに競合しています。
ここで気になるのが販売価格。ドイツでは299ユーロ(日本円にして約39,000円)という販売価格をASUSドイツが発表したため、国内価格が懸念されていましたが、2022年1月20日時点では、以下のような価格になることが判明しました。
- 玄人志向 RD-RX6500XT-E4GB/SF: 税込29,700円前後
- PowerColor AXRX 6500XT 4GBD6-DH/OC: 税込3万3000円前後
- Gigabyte GV-R65XTEAGLE-4GD: 税込34,100円前後
- Gigabyte GV-R65XTGAMING OC-4GD: 税込37,400円前後
最高値はASUSドイツの発表に近い価格ですが、最安値は税込29,700円となっています。GeForce GTX 1650 SUPERの最安値も28,000円前後となっており、Radeon RX 6500 XTは、パフォーマンス・価格ともにGeForce GTX 1650 SUEPRに競合するカードと言えます。
ただ、Radeon RX 6500 XTには1つ大きな注意点があります。本カードはPCIe 4.0 x4で動作するよう設計されているため、PCIe 4.0のない古い環境で、例えばPCIe 3.0で使用すると、帯域幅が大幅に減少してパフォーマンスが低下します。
PCIe 4.0 x4は最大8.0GB/sですが、これをPCIe 3.0スロットに挿してPCIe 3.0 x4で動作させると最大4.0GB/sになります。するとどうなるかと申しますと、HITMAN 3を例に挙げると、
PCIe 4.0では63.3 fps出ているのが、PCIe 3.0では51.7 fpsにまでフレームレートが下がります。
そのため、Radeon RX 6500 XTを購入する場合は、PCIe 4.0(以上)のあるPCで使用することが推奨されます。お手持ちのPCがPCIe 4.0に対応していないのであれば、同価格帯だとGeForce GTX 1650 SUPERを購入した方が良いでしょう。