RX 6000シリーズのレイトレ性能はRTX 3000シリーズよりも低い [Update 1]
Radeon RX 6000シリーズのレイトレーシングパフォーマンスはNVIDIAのGeForce RTX 3000シリーズよりも低い模様です。
Radeon RX 6000シリーズにはRay Accelerator (RA)と呼ばれるエンジンがCompute Unitに実装されており、RX 6900 XTには80基、RX 6800 XTには72基、RX 6800には60基のRay Acceleratorが搭載されています。Ray AcceleratorはNVIDIAで言うところのRTコア的なものとなり、ハードウェアでレイトレーシングの処理を行います。
AMDは、RDNA 2ベースのグラフィックスカードを使用して、MicrosoftのDXR SDKに含まれる『Procedural Geometry』というサンプルアプリケーションでハードウェアレイトレーシングのパフォーマンスを測定したところ、471 fpsというスコアが出たと同社Webサイトに記しています。
では、GeForce RTX 3000シリーズではどれほどのスコアかと申しますと、
GeForce RTX 3090 - Procedural Geometryスコア 749 fps (Source: @hms1193)
GeForce RTX 3080 (ASUS TUF) - Procedural Geometryスコア 630 fps (Source: Reddit)
GeForce RTX 3070 - Procedural Geometryスコア 478 fps (Source: HD Tecnología)
GeForce RTX 3090は749 fps、RTX 3080(ASUS TUF)は630 fps、RTX 3070は478 fpsとなっており、RDNA 2ベースのグラフィックスカードと比較するとRTX 3090は59.1%、RX 3080は33.7%、RTX 3070は1.6%高いスコアを示しています。
RTコア Ray Accelerator | レイトレスコア (Procedural Geometry) | 価格 | |
RTX 3090 | 82 | 749 | $1499 |
RTX 3080 | 68 | 630 | $699 |
RTX 3070 | 46 | 478 | $499 |
RDNA 2ベース グラフィックスカード | - | 471 | - |
RX 6900 XT | 80 | - | $999 |
RX 6800 XT | 72 | - | $649 |
RX 6800 | 60 | - | $579 |
AMDは、テストに使用したRDNA 2ベースのグラフィックスカードのモデル名については言及しておらず、これがRX 6900 XTなのかRX 6800 XTなのかRX 6800なのかはわかりません。いずれにしてもこのカードはRTX 3070よりもわずかに低いレイトレーシングパフォーマンスとなり、NVIDIAに軍配が上がっています。
更新履歴 ① 当初、AMDのレイトレスコアはRX 6800 XTと記していましたが、AMD Webサイト上でのレイトレに関しての記述はモデル名への言及がなかったため『RDNA 2ベースのグラフィックスカード』と訂正し、記事を加筆・修正いたしました。 |