中国製x86 CPU、Powerstar (暴芯)が登場。しかし中身は
中国のPowerleader社(宝德)から、x86アーキテクチャに基づくCPU、Powerstar (暴芯)が登場しました。中国語圏メディアの360doc.comが報じました。
2023年5月初旬、Powerleaderは、デジタルチャイナの「核」となる第1世代Powerstar (暴芯) CPUの発表会を開催した。Powerstar (暴芯)はx86アーキテクチャをベースとし、強力な性能と成熟したエコシステムを備えている。 独立したイノベーションへの道を歩むPowerleaderにとって、確かな一歩となり、中国のコンピューター産業の発展に大きく寄与するだろう。 Powerleader会長の李瑞傑氏は「Powerstar (暴芯) CPUの発表は、国家の強化に貢献する第一歩です」と述べた。 副社長の何丽氏は「Powerstar (暴芯)は普段使いのデスクトップユーザー向けに作られており、ゲームや創作など、あらゆる面で驚異的な性能を提供します」と説明した。
[Source: 360doc.com] |
この発表の内容から、独自に作ったx86互換プロセッサーかと思われますが、どうもそうではなさそうです。公開されたPowerstar (暴芯)の写真がこちら。
「あれ、どこかで見覚えがあるぞ?」と思った方、その通りです。どこからどう見てもIntelのCPUです。
Intel第10世代のCore i3-10100と比較すると以下のような具合です。
左: Core i3-10100 / 右: Powerstar (暴芯)
完全に一致。
いかにも凄そうな紹介がされていましたが、実際のところは旧世代のCoreシリーズと同一で、Intelから許可を受けてラベルを変えただけのもののようです。(しかし、360doc.comの報道ではIntelについては一切触れられていない)