【Windows10】 WindowsUpdate 2023年4月 不具合情報 - プレビューリリース KB5025297
WindowsUpdate
2023年4月26日にWindowsUpdateに配信されたWindows10用更新プログラムKB5025297の不具合情報です。
月例の翌々週以降に公開・配信される更新プログラムは『プレビューリリース』と呼ばれており、新たなセキュリティアップデートを含んでおらず、不具合の修正や機能改善のみの更新プログラムとなっています。特に問題がなければ次の月例に同梱されます。
『プレビューリリース』は文字通りに早期公開のプレビュー版なため、すぐにでも適用したい不具合の修正がない場合や、人柱になりたくない場合はスルーを推奨いたします。不具合の修正内容の詳細については各更新プログラムのリンク先よりご確認くださいませ。
以下、2023年4月26日に公開された更新プログラムの不具合およびその回避策・解決策になります。『.NET Framework』など、その他の更新プログラムやWindows Server固有の不具合は割愛しています。
Windows10 22H2 / 21H2用プレビューリリース: KB5025297
基本情報
KB5025297はWindows10 バージョン22H2 / 21H2用のプレビューリリースと呼ばれる累積更新プログラムです。この更新プログラムを適用することで、機能の改善や不具合の修正などが施されます。ただし、あくまでもプレビュー版であることには注意が必要です。
この更新プログラムに新たな脆弱性の修正は含まれておらず、インストールしなくてもセキュリティ上の問題はありません。
▼機能改善や修正された不具合・更新プログラムのハイライト - Local Security Authority Subsystem Service (LSASS)が応答しなくなり、0xc0000005 (STATUS_ACCESS_VIOLATION)のブルースクリーンエラー(BSoD)が発生してPCが再起動する不具合を修正
- タスクバーがチラついたり、エクスプローラーが応答しなくなる不具合を修正。この不具合は『ニュースと関心事項』が原因で発生していました (※2023年1月20日に公開されたKB5019275でもこの不具合が直ったとの記載あり。2回目。直しきれていなかった?)
- DirectXまたはDirect 3Dを使用する一部のエンタープライズ(企業)向けアプリにおいて、断続的にapphelp.dllのエラーが発生する不具合を修正
- Mobile Device Management (MDM)に影響する問題により印刷が停止する不具合を修正
- Windows Management Instrumentation (WMI)への呼び出しを使用してUnified Write Filter (UWF)をオフにするとPCが応答しなくなる不具合を修正
- OSが正常に起動しなくなるResilient File System (ReFS)に影響する不具合を修正
- Microsoftアカウントの言語または地域を変更すると、言語と地域の設定を同期する機能を追加
- crosoft EdgeのIEモードにおいて、タブウィンドウマネージャーが応答しなくなる不具合を修正
- Microsoft EdgeのIEモードにおいて、ポップアップウィンドウが前面ではなくバックグラウンドで開く不具合を修正
- ファイアーウォールの設定を変更。アプリケーショングループルールを設定できるようになりました
- 保護されたコンテンツを表示しているウィンドウを最小化すると、表示されないはずのコンテンツが表示される不具合を修正
- イランのサマータイムに対応
- プロビジョニングパッケージにおいて、昇格が必要な場合に適用に失敗する不具合を修正
- Administrator Account Lockoutポリシーに影響する不具合を修正
- 予期せぬパスワードの有効期限切れ通知を送信する不具合を修正
- この更新プログラムは、Xbox Adaptive Controller (Xbox アダプティブ コントローラー)を使用しているXbox Eliteユーザーに影響する。この更新プログラムにより、デスクトップ上のコントローラの再マッピング設定が適用されます
- 一部のモバイルプロバイダーのアプリアイコンを変更
- 中国語を入力時、最初に提案された項目がすべて表示されない不具合を修正
- Windows Defender Application Controlにおいて、ハッシュルールを使用してソフトウェアをブロックするポリシーが正常に反映されない不具合を修正
- Windows Hello for BusinessへのサインインにPINを使用する場合、Remote Desktop Servicesへのサインインに失敗する不具合を修正
- Active Directory Users & Computersが応答しなくなる不具合を修正
- コンソールセッションにサインインすると、キーボードのレイアウトがデフォルトにリセットされる不具合を修正
- MySQLに影響する不具合を修正。Windows Xenon containersでコマンドが失敗する場合があります
- マルチバイト文字セットを使用するシステムにおいて、SMB Directでエンドポイントを利用できない不具合を修正
- Microsoft Edge WebView2を再起動しようとすると無限ループが発生する不具合を修正
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不具合情報
KB5025297には以下の既知の不具合があります。
既知の不具合
不具合概要 | 回避策 |
カスタムオフラインメディアまたはカスタムISOイメージからWindows10をインストールした環境だと、この更新プログラムによってMicrosoft Edge Legacyが削除されても、新しいMicrosoft Edgeに自動的に置き換えられない場合があります。 この不具合は、カスタムオフラインメディアまたはISOイメージが、2021年3月29日以降にリリースされたスタンドアロンのサービススタック更新プログラム(SSU)を最初にインストールせずに、この更新プログラムをイメージにスリップストリームして作成された場合にのみ発生します。 なお、WindowsUpdateに直接接続して更新プログラムを受信するデバイスは影響を受けません。これにはWindows Update for Businessを使用しているデバイスも含まれます。 | この不具合を回避するには、最新の累積更新プログラム(LCU)をスリップストリームする前に、まず2021年3月29日以降にリリースされたスタンドアロンのサービススタック更新プログラム(SSU)をカスタムオフラインメディアまたはISOイメージにスリップストリームしてください。 1. 以下のコマンドでmsuからcabを抽出します。(KB5000842での例) expand Windows10.0-KB5000842-x64.msu /f:Windows10.0-KB5000842-x64.cab <保存先のパス> |
2. 以下のコマンドでcabからSSUを抽出します。 expand Windows10.0-KB5000842-x64.cab /f:* <保存先のパス> |
3. これでSSU cab『SSU-19041.903-x64.cab』が作成されます。このファイルを最初にイメージスリップストリームして、次にLCUを入れてください。 カスタムメディアを使用してOSをインストールした際にこの不具合が発生した場合は、新しいMicrosoft Edgeを直接ダウンロードして手動インストールすることで、この不具合に対処できます。新しいMicrosoft Edge for businessを広範囲に展開する必要がある場合は、『ビジネス向け Microsoft Edge をダウンロードして展開する』を参照してください。 |
備考: 2023年1月20日に公開されたKB5019275および2023年4月26日に公開されたKB5025297の『修正された不具合』に - タスクバーがチラついたり、エクスプローラーが応答しなくなる不具合を修正。この不具合は『ニュースと関心事項』が原因で発生していました
という一文があります。以下の不具合と類似しているため、以下の不具合は修正されたのかもしれません。しかし、Microsoftが公開している不具合情報では、まだ以下の不具合が修正されたという記述はありません。別問題なのか、Microsoftが情報を更新し忘れているのかは定かではありません。 修正されたという情報が記されていないため、引き続き掲載いたします。 |
2022年9月21日公開のプレビューリリースKB5017380以降をインストールすると、タスクバーが正常に動作しなくなったり、システムが不安定になる場合があります。具体的には、以下のような症状が発生する場合があります。 - タスクバーが応答しなくなる
- Windows Explorerが応答しなくなる
- タスクバーの『天気』や『ニュースと関心事項』のウィジェットおよびアイコンの表示がちらつく
- これらの問題発生時にMicrosoft WordやExcelなどのOfficeアプリを開いていると、巻き添えでOfficeアプリも応答しなくなる
| この不具合は、Known Issue Rollback (KIR / 更新プログラムをアンインストールしなくても問題の部分だけをロールバックできる機能)を使用して修正されます。一般的なPC環境や、企業や組織に管理されていないPC環境の場合、放っておいても最大で24時間以内に自動的に修正されます。PCを再起動すると、早く修正される場合があります。 企業や組織等で管理されているPCでは、以下の特別なグループポリシーをインストールして設定することで解決できます。 詳細は『グループ ポリシーを使用して既知の問題ロールバックを展開する方法』(日本語ページは機械翻訳で意味不明な箇所あり。英語ページはこちら)をご覧ください。 |