PCIe 4.0とPCIe 3.0でNVMe SSDにどれくらいの速度差があるの?
PCIe 4.0とPCIe 3.0でNVMe SSDにどれくらいの速度差があるのか。ドイツメディアのigor’sLABにより、その比較検証が行われました。サクッと結果をどうぞ!
テスト環境
CPU | AMD Ryzen 9 3900XT |
マザーボード | MSI MAG B550 Tomahawk / MSI X470 Gaming M7 AC |
メモリ | 16GB x2 DDR4-3600 |
SSD | Seagate FireCuda 520 1TB M.2 NVMe SSD PCIe Gen.4 |
Windowsの起動時間
WindowsのコールドスタートはPCIe 3.0だと17 ~ 21秒ですが、PCIe 4.0では15 ~ 16秒となっており、PCIe 4.0の方が2 ~ 5秒ほど早く立ち上がっています。
アプリケーションのパフォーマンス
NAMDとHandbrakeでは読み書き共に10%、icePackでは書き込み18%、PCIe 4.0の方が速くなっています。しかし、それら以外では目立った差はありません。
連続書き込みと読み込み
上記は64GBのデータの連続書き込み・読み込みのリザルトです。PCIe 4.0は平均3.9GB/sの書き込み速度、平均4.2GB/sの読み込み速度。一方、PCIe 3.0は平均2.9GB/sの書き込み速度、平均2.9GB/sの読み込み速度となっており、PCIe 4.0の方が書き込みで35%、読み込みで45%、速い結果を見せています。
まとめ
PCIe 4.0だと、OSのコールドスタートは2 ~ 5秒ほど速くなり、アプリケーションでは最大で1割前後のパフォーマンスアップが期待されます。もちろん、これはテストに使用された『Seagate FireCuda 520 1TB』でのリザルトのため、ほかの製品では結果に差異が生じることはご留意ください。
この差をどう見るかは人それぞれかと思います。少なくともアプリケーションのパフォーマンスアップはあまり期待できません。
しかし、連続書き込み・読み込み速度はPCIe 4.0の方が圧倒的に速く、ファイルの転送速度にはハッキリとした優位性が見られます。大きなファイルを頻繁に扱う人であれば、PCIe 4.0対応による恩恵は大きなものとなるでしょう。