NVMe M.2 SSDの速度差でゲームのロード時間にどれくらい違いが出る?速くなる?『黒神話:悟空』と『FF14黄金のレガシー』での検証結果は

SSD

NVMe M.2 SSDの速度によってゲームのロード時間はどれくらい早くなる?

NVMe M.2 SSDの速度によって、ゲームのロード時間にどれくらいの差が出るのでしょうか。そのベンチマーク結果がこちら。

テスト環境

▼PCスペック

  • CPU: Ryzen 9 9900X
  • マザーボード: X670E AORUS MASTER
  • メモリ: 32GB DDR5-6000

▼NVMe M.2 SSD

Seagate FireCuda Series 3製品

  • Seagate FireCuda 520 (PCIe 4.0 / Gen4)
    最大読み込み速度: 5GB/s
    Seagate FireCuda 520: 最大リード5GB/s

  • Seagate FireCuda 530 (PCIe 4.0 / Gen4)
    最大読み込み速度: 7.3GB/s
    Seagate FireCuda 530: 最大リード7.3GB/s

  • Seagate FireCuda 540 (PCIe 5.0 / Gen5)
    最大読み込み速度: 10GB/s
    Seagate FireCuda 540: 最大リード10GB/s

ゲームベンチマーク結果

黒神話:悟空

最大読み込み速度5GB、7.3GB、10GBのNVMe M.2 SSDを使用して『黒神話:悟空』(Black Myth: Wukong)のゲーム画面が表示されるまでのロード時間がこちら。正確な時間を計るために、ロード地点はすべて同じ場所です。

黒神話:悟空

『黒神話:悟空』ロード時間: 5GB/s: 44秒 | 7.3GBs: 37.47秒 | 10GB/s 34.86秒
『黒神話:悟空』ロード時間
5GB/s: 44秒 | 7.3GBs: 37.47秒 | 10GB/s 34.86秒

2015年、バトルフィールド4やPlanetside 2などで、SSDとRAM Disk (SSDより10倍以上高速)を使用してロード時間測定したベンチマークではほとんど差がありませんでした。

しかし、昨今のゲームは重くなっているからか、『黒神話:悟空』においては、5GB/sのNVMe M.2 SSDでは44秒のところ、7.3GB/sでは37.47秒、10GB/sでは34.86秒と、結構な時間差が生じました。

パーセンテージにすると、10GB/sは5GB/sよりも約20.7%ロード時間が速くなりました。

FF14黄金のレガシー

一方、『ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー』(FF14黄金のレガシー)では以下のような結果となりました。

『FF14黄金のレガシー』ロード時間: 5GB/s: 9.036秒 | 7.3GBs: 8.25秒 | 10GB/s 7.831秒
『FF14黄金のレガシー』ロード時間
5GB/s: 9.036秒 | 7.3GBs: 8.25秒 | 10GB/s 7.831秒

パーセンテージにすれば10GB/sは5GB/sよりも約13.3%ロード時間が速くなっています。しかし、時間にすればわずか1.2秒の差です。

総評

ロード時間の長いゲームタイトルでは、高速なNVMe SSDにすることでロード時間の短縮を期待できます。しかし、元々のロード時間が短いゲームタイトルでは、効果を実感するのは難しいかもしれません。

Posted by にっち