GeForce RTX 5000のROPの不具合はノートPCにも影響する?しない?NVIDIAが回答
GeForce RTX 5000シリーズのROPの不具合は、ノートPC向けLaptop GPUにも影響するのでしょうか、それともしないのでしょうか。この疑問にNVIDIAが回答しました。
始めに: 事の発端
先日、NVIDIAは、本来よりROP数の少ない、仕様を満たさない欠陥品(不良品)のGeForce RTX 5090 / GeForce RTX 5090 D / GeForce RTX 5080 / GeForce RTX 5070 Tiグラフィックスカード(デスクトップPC向けグラボ)が市場に流通していることをアナウンスしました。
GeForce RTX 5090
本来176ROPのはずが168ROPしかない
NVIDIAによると、製品全体の0.5%未満がこの不具合の影響を受け、欠陥品は正常品より「グラフィック性能が平均4%低くなる」とされています。(実際にベンチマークを行ったところ、処理内容(3DMark Time Spy)によっては11%も性能が低くなることがあります)
もし、購入した製品が欠陥品だった場合は、グラボの製造元に依頼して交換してもらうようNVIDIAは案内しています。(日本だと、初期不良として、まずは購入店や代理店に連絡しても良いでしょう)
本件の詳細や各グラボの本来ROP数、確認方法等については以下の以前の記事をご覧ください。
本題: ノートPC向けの『GeForce RTX 5000 Laptop GPU』もこの不具合の影響を受けるのか、受けないのか
本題です。ノートPC向けのGeForce RTX 5000 Laptop GPUシリーズもこの『本来よりROPが少ない不具合』の影響を受けるのでしょうか。
ドイツメディアのheise onlineとHardwareluxxは、「NVIDIAがノートPCメーカーに対して出荷前にテストを行うよう指示した」とし、本不具合の影響を受けると報じました。
しかし、NVIDIAの回答は異なります。
NVIDIAのPRディレクターであるBen Berraondoは、海外メディアのThe Vergeのインタビューで本件について以下のように回答しました。
NVIDIA: すべてのパートナーは、弊社の標準的なテスト手順の一環としてチェックを行っています。 質問: ノートPC向けのLapopt GPUもROPの不具合の影響を受けますか? NVIDIA: いいえ。 質問: 念のためもう一度確認しますが、ここで言う「いいえ」は、ノートPC向けのLaptop GPUは、「本来の仕様よりROP数が足りない」というROPの欠落問題が「ない」という意味で間違いありませんか? NVIDIA: 仰るとおりです。問題はありません。 |
NVIDIAによると、ノートPC向けGeForce RTX 5000 Laptop GPUシリーズは『本来よりROPが少ない不具合』の影響を受けないとのこと。
GeForce RTX 5000 Laptop GPUシリーズ搭載ノートPCの購入を考えている人にとっては一安心ですね。