RTX 4090 Founders Editionの12VHPWRコネクタも融解。Astron社製変換ケーブルの設計・品質が指摘される。NVIDIAは引き続き調査中
これまで、GeForce RTX 4090の12VHPWRコネクタが発火・融解したという報告は、ASUS、Gigabyte、MSI、GALAX、ZOTACのオリファンモデルに限定されていました。しかし、ついに、NVIDIAが製造するGeForce RTX 4090 Founders Editionの12VHPWRコネクタも融解したとの報告が出てきました。
GeForce RTX 4090 Founders Editionの12VHPWRコネクタも融解
上記写真はRedditで報告されたもので、報告者によると、「2022年10月19日にGeForce RTX 4090 Founders Editionを購入し、ケースのサイドパネルは外したままにして『8ピン - 12VHPWR変換ケーブル』が曲がらないように取り付けました。1週間ほどWarzoneをプレイしていましたが、2022年10月29日に1時間ほどプレイすると画面に何も映らなくなりました。何度PCを再起動しても同じです。グラボと変換ケーブルを確認したところ、画像のように融解していました」とのこと。
写真が示すように、グラボ側、ケーブル側、両方の12VHPWRコネクタが融解しています。
どこに原因があるのか
ドイツメディアのigor’sLabの調査によると、GeForce RTX 4090に付属する『8ピン - 12VHPWR変換ケーブル』にはAstron社製とNTK社製の2種類があり、このうちAstron社製の変換ケーブルの設計・品質に問題があり、規格に準拠していないことを指摘しています。(おそらく、以前、報告にあった『150V』のケーブルがAstron社製) また、ボードパートナーから聞いた話では、GeForce RTX 4070 Tiに付属する変換ケーブルはNTK社製のものだけが採用されると述べています。
もちろん、これはあくまでも一メディアによる調査であり、発火・融解の原因がAstron社製変換ケーブルに起因していると確定したものではないことはご留意ください。もしかしたらほかに原因があるかもしれません。
ただ、安全を考えるなら、変換ケーブルは使用しない方が良いでしょう。もっと言うなら、変換ケーブルを使用しなくても融解したとの報告も少数ながら出ているため、NVIDIAからの発表があるまではGeForce RTX 4090自体の使用を控えることが推奨されます。
NVIDIAは引き続き調査中
英国メディアのKitGuruがNVIDIAに調査状況を聞いたところ、以下の回答を得ました。
私たちは調査を続けていますが、まだ共有できる情報はありません。当社と当社のパートナーは、お客様をサポートし、お客様のために迅速なRMAプロセスを保証することに尽力しています。 ― NVIDIA, 広報担当者 |
NVIDIAは引き続き調査を継続しているとのことです。