GeForceドライバセキュリティ情報 January 2025 公開。計5件の脆弱性 [Update 1: Windows環境のGeForceにも影響]

GeForce

NVIDIA

NVIDIAは、2025年1月16日付けで公開したGeForceドライバセキュリティ情報January 2025を、2025年1月30日付けでアップデートしました。当初、Windows環境のGeForceは脆弱性の影響を受けないとされていましたが、影響があると書き換えられました。

更新履歴 [記事初公開日: 2025/1/17]
① 2025年1月30日付けでWindows環境のGeForceも脆弱性の影響を受けると書き換えられたため、記事内容を改訂しました。 [2025/2/2] [New]

NVIDIA GPUディスプレイドライバの脆弱性

NVIDIAによると、同社製GPUディスプレイドライバには、サービス拒否、情報漏洩、データ改ざんといった、計5件の脆弱性があるとのこと。公開された脆弱性は以下。

  • CVE-2024-0150 / CVSS: 7.1 / 深刻度: 重要
    • サービス拒否、情報漏洩、データ改ざん
    • WindowsおよびLinux用GPUディスプレイドライバに影響
  • CVE-2024-0147 / CVSS: 5.5 / 深刻度: 警告
    • サービス拒否、データ改ざん
    • WindowsおよびLinux用GPUディスプレイドライバに影響
  • CVE-2024-53869 / CVSS: 5.5 / 深刻度: 警告
    • 情報漏洩
    • Linux用GPUディスプレイドライバにのみ影響
  • CVE-2024-0131 / CVSS: 4.4 / 深刻度: 警告
    • サービス拒否
    • WindowsおよびLinux用GPUディスプレイドライバに影響
  • CVE-2024-0149 / CVSS: 3.3 / 深刻度: 注意
    • 情報漏洩
    • Linux用GPUディスプレイドライバにのみ影響

CVSSスコア(最大10点)はもっとも高いもので7.1。深刻度『重要』が1件、『警告』が3件、『注意』が1件。『緊急』はありません。

CVSSスコアと深刻度
CVSSスコアと深刻度

Windows環境で影響を受けるハードウェアと修正ドライバ [2025/2/2] [New]

Windows環境で本脆弱性の影響を受けるハードウェアは以下。

  • GeForce
  • NVIDIA RTX
  • Quadro
  • NVS
  • Tesla

上記脆弱性は、以下のドライババージョン(以降)へとアップデートですることで、本脆弱性が修正されます。

  • GeForce
  • NVIDIA RTX、Quadro、NVS、Tesla
    • R570系列 → 572.16以降
    • R550系列 → 553.62以降
    • R535系列 → 539.19以降
  • Tesla
    • R570系列 → 572.13以降
    • R550系列 → 553.62以降
    • R535系列 → 539.19以降

ドライバは、NVIDIA公式ドライバページよりダウンロードができます。

Linux環境で影響を受けるハードウェアと修正ドライバ

Linux環境で影響を受けるハードウェアは以下。

  • GeForce
  • NVIDIA RTX
  • Quadro
  • NVS
  • Tesla

上記脆弱性は以下のドライババージョン(以降)へとアップデートすることで本脆弱性が修正されます。

  • GeForce、NVIDIA RTX、Quadro、NVS、Tesla
    • R570系列 → 570.86.16以降
    • R550系列 → 550.144.03以降
    • R535系列 → 535.230.02以降
  • Tesla
    • R570系列 → 570.86.15以降
    • R550系列 → 550.144.03以降
    • R535系列 → 535.230.02以降

ドライバは、NVIDIA公式ドライバページよりダウンロードができます。