欠陥GeForce RTX 5090についてNVIDIAがアナウンス。本来よりROPが少ない件。RTX 5070 Tiにも影響。その確率は [Update 1]
『仕様を満たさない欠陥品のGeForce RTX 5090』について、NVIDIAがアナウンスを行いました。
更新履歴 [記事初公開日: 2025/2/23] ① 記事下部にROPの少ないGeForce RTX 5070 Tiのスクリーンショットを追加。 [2025/2/23] [New] |
事の発端
GeForce RTX 5090には本来であればROPが176基が搭載されているところ、一部のロットでは8基少ない168基しか搭載されていないことが判明しました。
本来176ROPのはずが168ROPしかない
8ROP少ない
ROP数が本来の176基より少ないと、ゲーム性能が低下します。168ROPのGeForce RTX 5090は、明らかに仕様を満たさない欠陥品・不良品です。本件に関する詳細は以下の記事をご覧ください。
本件に関するNVIDIAのアナウンス
この問題について、NVIDIAはThe VergeやWCCF TECHといった海外メディアを通じて以下のアナウンスを行いました。
私たちは、GeForce RTX 5090、GeForce RTX 5090 D、GeForce RTX 5070 Ti製品の0.5%未満のGPUに影響を及ぼす稀な不具合を特定しました。この不具合により、本来の仕様よりもROPが少ない状態になっています。 この不具合により、グラフィック性能が平均4%低くなります。AIやコンピュートワークロードへの影響はありません。 この不具合の影響を受けるお客様は、グラフィックスカードの製造元へとご連絡いただき、交換を依頼してください。この製造上の不具合はすでに修正済みです。 ― NVIDIA |
NVIDIAによると、この不具合の影響を受ける製品は0.5%未満とのこと。影響を受ける製品を引いてしまった方は交換を依頼するよう案内しています。
また、新たに判明したこととしては、GeForce RTX 5070 Tiもこの不具合の影響を受けるとのこと。GeForce RTX 5070Tiには本来であればROPが96基搭載されていますが、これより少ない場合はこの不具合の影響を受けている欠陥品・不良品です。
実際、Facebookでは、ROPが88基しかないGeForce RTX 5070 Tiを引いたユーザーからの報告が出てきています。
88ROPしかないGeForce RTX 5070 Ti
本来の仕様よりROPが8基少ない
ROP数の確認は、TechPowerUpが公開しているGPU-Zにてできます。当該製品の所有者・購入後は、必ずご確認ください。
なお、GeForceドライバをインストールしていない状態でGPU-Zを起動しても、GPU-Zの内部データベースに登録されている仕様が表示されるだけなのでご注意ください。GeForceドライバをインストールすることで、お使いのグラボの本当のROP数が表示されます。確認は、必ずドライバのインストール後に行ってください。