Ryze AI 300シリーズ搭載PC発売時点ではWindows11の新しいAI機能は使えない

CPU

AMD Ryzen AI 300シリーズ

2024年7月にAMD Ryze AI 300シリーズ(コードネーム: Strix Point)を搭載したノートPCが発売されますが、発売時点ではWindows11のCopilot+ PC専用AI機能は使用できない模様です。海外メディアのTom’s Hardwareが報じました。

発売時点ではWindows11のCopilot+ PC専用AI機能は使用できない

Tom’s Hardware

AMD SVP兼CMOであるJohn Taylor氏によると、Ryzen AI 300シリーズでWindows11の新しいAI機能を使用できるようになるのは2024年後半になるという。John Taylor氏は私たちに「Copilot+はWindows Updateを通じて今年後半に提供されます」と述べた。

つまり、Ryzen AI 300シリーズを搭載したノートPCは、発売時点ではCopilot+ PCの認定を受けていないため、ペイントアプリのCocreatorや、フォトアプリのRestyle Image、延期されたRecallといったNPUで動作するAI機能は使えないことを意味する。

Copilot+ PCの認定を受けているSnapdragon X EliteといったARM CPUを搭載したノートPCは、新しいAI機能を使用できる。

[Source: Tom’s Hardware]

Tom’s HardwareはRyzen AI 300シリーズが発売時点ではCopilot+ PCの認定を受けていないため、Windows11の新しいAI機能を利用できないと報じていますが、単純にMicrosoftがx86 CPU版Windows11のAI機能のリリース準備ができていないだけという可能性も考えられます。実際、現時点ではx86 CPU版Windows11 (Insider Preview含む)に新しいAI機能はまだ実装されていません。Ryzen AI 300シリーズが発売時点ではCopilot+ PCの認定を受けていないというのは、Tom’s Hardwareの誤った解釈の可能性があります。

ただ、どちらにしてもRyzen AI 300シリーズ搭載ノートPCの発売時点では新しいAI機能を使用することはできないため、AI機能を楽しみにしていた人には残念ですが、使用できるようになるまでしばらく待つ必要があります。

Copilot+ PCって何?

Copilot+ PCとは、Microsoftが定義した次世代AI PCの必須スペック。以下のシステム要件を満たしたものがCopilot+ PCとされています。

▼Copilot+ PC最小システム要件

  • Microsoftが承認した40TOPS以上の性能を有するNPUを搭載したプロセッサーまたはSoC
  • 16GB DDR5 / LPDDR5メモリ
  • 256GB以上のSSDまたはUFSストレージ

Ryzen AI 300シリーズには50TOPSの性能を有するNPUが搭載されているため、スペック上はCopilot+ PCの要件を満たしています。

Windows11,Zen5

Posted by にっち