WindowsUpdateによりNECのPCが起動しなくなる不具合。BIOSの更新失敗が原因
2020年6月25日~26日頃にWindowsUpdateに配信された『NEC Personal Computers, Ltd. - Firmware 1.0.0.88』をNECのPCに適用後、PCが起動しなくなるといった不具合が発生しています。
『NEC Personal Computers, Ltd. - Firmware 1.0.0.88』は文字通りNECのPC用のファームウェアで、NECのPCにのみ配信されました。NECによると、このファームウェアのせいで意図せずBIOSの更新が行われてしまい、更新に失敗して再起動後にPCが起動しなくなるとのこと。ファームウェアは2020年6月30日時点で取り下げられており、以降はWindowsUpdateに降ってこなくなっています。
もし、この不具合が発生した場合は以下の手順で復旧を行うようNECは案内しています。
(1) コンセントを抜いて、バッテリが外せるものは外す。 (2) 本体の電源ボタンを押したまま1分程度待つ。 (3) コンセントとバッテリを接続し直して、電源を入れる。 (4) 起動できない場合は、(1)~(3)を2~3回繰り返す。 ※何度実施しても起動できない場合は修理をご依頼ください。 (5) 起動できたら、管理者権限ユーザでログインする。 (6) スタートボタンを右クリックして『デバイスマネージャー』を開く。ここでユーザアカウント制御の画面が表示された場合は、『はい』をクリック。 (7) 『ファームウェア』 ― 『システムファームウェア』 を選択して右クリックし『プロパティ』を開く。 (8) 『ドライバ』タブを開き、『ドライバを元に戻す』を実行する。 (9) 上記操作が完了したら、対象機種一覧の該当モデルの『公開済みモジュール』リンク先からBIOSアップデートモジュールをダウンロードしてインストールを実行する。ダウンロード手順およびインストール手順は『公開済みモジュール』リンク先をご参照。 |
この不具合の対象となる機種は『VersaPro J Type VU』シリーズと『Mate J』シリーズ。詳細なモデルは以下のNECのページよりご確認ください。
なお、上記モデル以外の『Lavie』シリーズでも発生しているとのユーザー報告も出ています。