『ムーアの法則』は減速している。Intel CEOが認める
Intel CEOのパット・ゲルシンガー氏(Pat Gelsinger)は、『ムーアの法則』が減速していると述べました。海外メディアのTom’s Hardwareが報じました。
Intel CEOであるパット・ゲルシンガー氏が「『ムーアの法則』はまだ生きている」と述べたことは有名だ。しかし、そのペースが落ちてきていることは認めたようだ。Manufacturing@MITで行われた講演で、パット・ゲルシンガー氏は『ムーアの法則』について以下のように述べた。
[Source: Tom’s Hardware] |
『ムーアの法則』をよく知らない人のために説明しますと、Intel創業者のゴードン・ムーア氏(Gordon Moore)が提唱した将来予測で、半導体回路の集積密度は2年ごとに2倍になり、同時にコストも半減するというものです。
パット・ゲルシンガー氏は、『ムーアの法則』は生きているものの、従来の2年で2倍ではなく、3年で2倍へと減速していると考えているようです。
その一方で、NVIDIA CEOのジェンスン・フアン氏(Jensen Huang)は、『ムーアの法則』は死んだと考えており、2022年9月に「『ムーアの法則』は死にました。『ムーアの法則』によって、同じコストで2倍の性能、あるいは同じ性能で半分のコストを実現する時代は終わりました」と述べています。