中国国産グラボ、APUに負けてしまう

GPU

Moore Threads MTT S80

中国国産グラボである『MTT S80』が、AMDのAPUに負けました。

MTT S80とは、中国の企業、摩尔线程(Moore Threads)により2022年に発売されたグラボ。スペックは、プロセスノード7nm、GPUコア(MUSA)4096基、VRAM 16GB GDDR6、消費電力255Wと、カタログスペックだけを見ればいっぱしのグラボです。

Moore Threads MTT S80
Moore Threads MTT S80

ドイツメディアのComputerBaseは、このMTT S80と、AMDのZen 4 APUであるRyzen 7 8700Gとの比較を行いました。そのベンチマーク結果がこちら。

ゲーム4タイトルの平均fps
ゲーム4タイトルの平均fps

上記はゲーム4タイトルの平均fpsです。Ryzen 7 8700Gが80 fpsなのに対して、MTT S80はわずか42 fpsでした。消費電力255Wものグラボが、APUのiGPUの半分程度のフレームレートしか出ずに惨敗となりました。

問題はそれだけではありません。ComputerBaseは11本のゲームをテストしようとしましたが、MTT S80はDirectX 12に対応していないため、4本のゲームしかテストできませんでした。

DirectX 12のゲームはすべて動作しない
DirectX 12のゲームはすべて動作しない

ComputerBaseは、「中国製のこのグラボは非常に低性能だ。互換性も低く、さらにはアイドル時の消費電力が100Wにも達する」と述べています。

Posted by にっち