Microsoft、サードパーティ製プリンタードライバのサポート終了を発表。すべてのWindowsが対象。時間をかけて段階的に
Microsoftは、すべてのWindowsにおいて、サードパーティ製プリンタードライバのサポートを終了することを発表しました。
サポート終了の背景としては、『Microsoft IPP Class Driver』の登場によってプリンターメーカーが独自のドライバやユーティリティを必要としなくなっためとしています。
今後、段階的にV3 (Type 3)およびV4 (Type 4)プリンタードライバはサポート終了となり、Windows Updateにサードパーティ製の新しいV3 / V4プリンタードライバは公開されなくなります。
しかしながら、Microsoftがサポートしなくなっただけで、V3 / V4プリンタードライバを使用できなくなるわけではありません。サポート終了後もV3 / V4プリンタードライバは引き続き使用可能です。FAQでは以下のように記されています。
サードパーティ製プリンタードライバのサポート終了に伴うFAQ Q. サードパーティ提供のドライバはWHCP (Windows Hardware Compatibility Program)によって署名されますか? Q. サポート終了後、サードパーティ製の新しいプリンタードライバをインストールできなくなったりしますか? Q. すでにリリースされているMicrosoftの署名入りプリンタードライバをインストールできなくなりますか? Q. サポート終了はすべてのバージョンのWindowsに適用されますか? Q. Mopria認証のサポートはHLK (Hardware Lab Kit)の必須要件になりますか? Q. サポート終了後もセキュリティ関連の問題には対処し続けますか? Q. サポート終了の一環として、V3およびV4プリンタードライバの機能が削除されたりしますか? Q. プリンターメーカーは、既存のサードパーティドライバパッケージにプリンターのハードウェアID (HWID)を追加しつづけることができますか? Q. 印刷・スキャナー・FAXなどの機能を備えた複合機もIPPで動作しますか? |
Microsoftによると、このサポート終了はプリンター利用者やプリンターメーカーなどに大きな影響を与えることから、数年かけて段階的に行うとのこと。現時点では、以下のタイムラインが予定されています。
- 2023年9月
サポート終了について発表 - 2025年
プリンターメーカーは新しいプリンタードライバをWindows Updateに公開できなくなります。既存のサードパーティ製プリンタードライバは引き続き更新可能です - 2026年
プリンタードライバの優先順位を変更。常にIPPドライバが優先されるようになります - 2027年
プリンターメーカーはセキュリティ関連の修正を除き、サードパーティ製プリンタードライバの更新ができなくなります。既存のサードパーティ製プリンタードライバは引き続きWindows Updateから入手可能です
なお、上記予定は変更される可能性があるとのことです。