中国製初のGPUが登場!?InnoSilicon、『Fantasy 1』(风华1号)を発表
中国のInnoSilicon(芯动科技)は、中国製初のGPUとなる『Fantasy 1』(风华1号)を搭載したグラフィックスカードを発表しました。中国語圏メディアのMydrivers.com(快科技)およびITHome(IT之家)が報じました。
InnoSiliconは中国製GPUとなる『Fantasy 1』(风华1号)を正式に発表した。このGPUは中国製初のデスクトップおよびサーバーGPUだ。『Fantasy 1』のアーキテクチャはImaginationからライセンスを受けている。 発表資料によると、デスクトップ向けのグラフィックスカードは、最大で160GPixel/sのレンダリング性能、5TFLOPSのFP32性能、VRAMに16GB GDDR6Xを搭載し304GB/sのメモリ帯域幅を有する。
サーバー向けではマルチダイ(デュアルGPU)が採用され、32GBのVRAMを搭載し、320Gpixel/sのレンダリング性能、10TFLOPSのFP32性能を有する。 発表会ではデスクトップ向け『Fantasy 1』のレンダリングデモも行われた。『Fantasy 1』はCADやEDA、ゲームなど、様々なシーンでパフォーマンスを発揮するという。 Fantasy 1 (风华1号)でUnigine Heavenベンチマークを動作させている様子 2022年には『Fantasy 2』(风华2号)、『Fantasy 3』(风华3号)の投入も予定しているという。 [Source: Mydrivers.com / ITHome] |
発表会ではUnigine Heavenベンチマークを動かしている様子が披露されましたが、最も気になるそのスコアについてはMydrivers.comもITHomeも報じていません。このほか、各種ベンチマークによる実性能のアピールもなかったようです。
NVIDIAやAMDに対抗できうる製品であれば、この辺を大々的にアピールしそうなものですが、そういったことは一切なく、あくまでも製品の概要のみの発表に留まっています。このことから、NVIDIAやAMDと渡り合うには厳しそうな印象を受けますが、どれほどのゲームパフォーマンスを有しているかは気になるところです。
なお、発売日や価格、海外での展開等については明らかにされていません。