M1 iMacの液晶が2年前後で壊れるとの不具合報告が相次ぐ。モニターに横線が入るように
M1 iMacの液晶モニター(ディスプレイ)が2年前後で壊れると話題になっています。
Apple公式フォーラムであるApple Communityには、M1 iMac (24 インチ, M1, 2021)を購入してから2年前後で液晶画面に以下のような横線が表示されるようになったとのユーザー報告が2023年末頃から多数寄せられています。
いったいなぜこのようなことが起こるのでしょうか。この症状が発生したユーザーの1人であるJotap62氏は以下のように述べています。
Appleのサポートチームに問い合わせたところ、これは液晶の故障であり、唯一の解決策は液晶を交換するしかないと言われました。 私は故障したiMacを別の技術者のところに持っていって、偶発的な故障なのか、それとも構造上の問題なのか、診断を依頼しました。診断結果は以下のような具合です。 回路的にはすべて正常に動作していました。しかし、液晶に電力を供給するケーブル(フレキシブルケーブル)に問題があるようです。このケーブルを交換するには液晶本体からスクリーンガラスを取り外す必要があり、これは非常に繊細な作業のため、液晶を傷つけずに行うことはほぼ不可能だそうです。そのため、液晶パネル全体(液晶パネル+メインボード+スクリーンガラス)を交換するしかありません。 また、技術者の説明によると、このケーブルは液晶に電力を供給するために高い電圧(約50V)を維持しなければならず、かなり発熱するそうです。そのため、しばらくすると(私の例では約2年後)、ケーブルのコネクタ部分が焼損・劣化し始めます。その結果、コネクター間での信号漏れがや一部がショートして、この横線表示を引き起こします。 また、液晶の輝度がこの不具合に影響します。輝度が高ければ高いほどこの不具合の発生が早くなります。輝度が最高のときと最低のときとでは画面上部の温度が全然違います。輝度が最低のときは室温程度ですが、最高になると目玉焼きを焼くことができるほどです。 いったいなぜこのようなことが起こるのか、少なくとも以下の3つのうち1つが原因のようです。
私が技術者から受けた説明は以上ですが、私自身は技術者ではないため正確な原因はAppleにしかわかりません。しかし、この不具合は世界中で報告されているため、一部ロットのコンポーネントの欠陥とは思えません。Appleが定めた基準を下回る、あるいは限界値に近いコンポーネントが使用されていて、極度のストレス(高い輝度の状態)にさらされ続けると、故障するのだと思われます。 ― Jotap62 |
Jotap62氏の上記投稿は、最も役に立った回答としてスレッド内の上部に表示されています。2024年10月7日時点でこのスレッドの『Me too』(私にも同じことが起こっています)は279票となっており、多くの環境でこの不具合が発生していることが窺えます。
なお、Appleはこの不具合を製品の欠陥とは認めておらず、保証期間が切れている場合には約600~700ドルの修理代がかかります。