Lenovoのバッテリーに火災の恐れ。リコールを発表。しかし、日本では火災の危険性を伝えない不誠実なアナウンス
Lenovoは、同社製バッテリーに火災に繋がる欠陥が見つかりリコールすることを発表しました。しかし、日本語サイトでは火災の危険性については言及されていない不誠実な発表をしています。
Lenovo Go USB Type-C ノートブックパワーバンク20000mAh(ブラック)の交換のご案内 Lenovo のお客様各位 このたび弊社が2022年1月~2022年6月の間に製造しましたLenovo Go USB Type-C ノートブックパワーバンク20000mAh(ブラック)の一部に、構造強度が不十分な個体が混在し、ごく稀に異常発熱に至る可能性がある事が判明いたしました。 弊社といたしましては、お客様に安心してご使用いただくため、対象となる製品の交換を実施させていただきます。お使いの製品をご確認の上、対象であった場合にはお問い合わせ窓口へご連絡いただきますよう謹んでお願い申し上げます。 対象製品 Lenovo Go USB Type-C ノートブックパワーバンク20000mAh(ブラック) レノボ・スマートセンター特設窓口 フリーコール 0120-988-819 *毎月の休業日は以下のWebサイトにてご案内いたします。 交換対象かどうかの確認方法 製品のラベルの製造日付の表記をご確認ください。 [Source: Lenovo日本語サイト] |
上記はLenovoの日本語サイトでの発表です。日本語サイトでは『異常発熱』と言うに留めていますが、Lenovo英語サイト及び米国消費者製品安全委員会に掲載された内容では以下のように記されています。
パワーバンクの内部ネジが緩み、ショートを引き起こし、リチウムイオンバッテリーが過熱し、火災の危険があると判断しました。 (Lenovo英語サイト原文: Lenovo has determined that in a limited number of units, the power bank’s internal screws can come loose, causing a short circuit, and overheating of the lithium-ion battery, posing a fire hazard.) [Source: Lenovo英語サイト / 米国消費者製品安全委員会] |
日本語サイトでは「異常発熱に至る可能性があり、安心してご使用いただくため、対象となる製品の交換」と言っていますが、英語サイトでは「火災の危険があると判断しました」と述べています。火災の恐れがあるにも関わらず、日本語サイトではそのことをハッキリと伝えていません。これは日本の消費者に対してあまりにも不誠実ではないでしょうか。
日本語サイトのような言い方では「熱くなるだけで特に問題はないのかな」と受け捉えられる恐れがあります。いったいなぜ、火災の恐れがあることを隠してマイルドな言い方に変えたのでしょうか。危機感を喚起するためにも、Lenovoはきちんと火災の恐れがあることを伝えるべきです。
本製品をお持ちの方は、どうかお気をつけください。該当製品であればただちに使用をやめてください。