コナミ、ゲーミングPCを発売。なお、ぼったくりの模様。BTO PCと比較すると酷さが浮き彫りに
コナミアミューズメントは、同社のeスポーツ・ゲーミングブランド『ARESPEAR』よりゲーミングPCを発売することを発表しました。今回、発表されたのは『ARESPEAR C300』『ARESPEAR C700』『ARESPEAR C700+』の3モデル。
『ARESPEAR C300』のスペックはCore i5-9400F (6C6T/ベース2.9GHz/ターボ4.1GHz)、GeForce GTX 1650、C242マザーボード、8GB x1 DDR4-2666、512GB M.2 NVMe SSD。
販売価格は税込184,800円 + 送料2,200円。
『ARESPEAR C700』と『ARESPEAR C700+』のスペックはCore i7-9700 (8C8T/ベース3.0GHz/ターボ4.7GHz)、GeForce RTX 2070 SUPER、Z370マザーボード、16GB (8GB x2) DDR4-2666、512GB M.2 NVMe SSD、1TB SATA HDD。基本構成はどちらも同じですが、C700+は光るケースが採用されています。
販売価格はC700が税込316,800円 + 送料2,200円、C700+が税込338,800円 + 送料2,200円。
それぞれ同社の直販サイトにて予約受付中、2020年9月下旬より順次出荷予定とのことです。が、間違っても購入はおすすめしません。はっきり言ってぼったくりもいいところです。
ちょっとコナミにあわせてIntelベースで同価格帯のTSUKUMOのBTO PCと比較してみましょう。
TSUKUMOのBTO PCとコナミPCの比較
まずは『ARESPEAR C300』の税込18万円台から。比較対象はG-GEAR GA7J-H194/ZT。
G-GEAR GA7J-H194/ZT | ARESPEAR C300 | |
CPU | Core i7-9700K (8C8T/ベース3.6GHz/ターボ4.9GHz) | Core i5-9400F (6C6T/ベース2.9GHz/ターボ4.1GHz) |
GPU | GeForce RTX 2070 SUPER | GeForce GTX 1650 |
マザーボード | Z390 | C242 |
メモリ | 16GB (8GB x2) DDR4-2666 | 8GB x1 DDR4-2666 |
SSD | 500GB M.2 NVMe | 512GB M.2 NVMe |
HDD | 1TB | なし |
OS | Windows10 Home | Windows10 Home |
送料(税込) | 2,200円 | 2,200円 |
本体価格(税込) | 186,780円 | 184,800円 |
G-GEAR GA7J-H194/ZTにすると、CPUは6C6Tから8C8Tになり、GPUはGTX 1650というローエンドからRTX 2070 SUPERというハイエンドになります。メモリも倍増して、HDDも付いてきます。それでいてお値段はほぼ同額。G-GEAR GA7J-H194/ZTの方がぶっちぎりでハイスペックです。(というかこのスペックって30万円台のC700 / C700+とほぼ同等です。これだけでコナミPCがどれだけぼったくりかおわかりいただけるかと)
次に『ARESPEAR C700』『ARESPEAR C700+』と同じ30万円台前半……はなかったので、最高値の20万円台後半で。比較対象はG-GEAR GA9J-J201/ZT。
G-GEAR GA7J-H194/ZT | ARESPEAR C700 / C700+ | |
CPU | Core i9-10900K (10C20T/ベース3.7GHz/ターボ5.3GHz) | Core i7-9700 (8C8T/ベース3.0GHz/ターボ4.7GHz) |
GPU | GeForce RTX 2080 SUPER (+4万円でRTX 2080 Tiに変更可) | GeForce RTX 2070 SUPER |
マザーボード | Z490 | Z370 |
メモリ | 16GB (8GB x2) DDR4-2666 | 16GB (8GB x2) DDR4-2666 |
SSD | 500GB M.2 NVMe | 512GB M.2 NVMe |
HDD | 2TB | 1TB |
OS | Windows10 Home | Windows10 Home |
送料(税込) | 2,200円 | 2,200円 |
本体価格(税込) | 274,780円 318,780円 (RTX 2080 Ti時) | 316,800円 (C700) 338,800円 (C700+) |
G-GEAR GA9J-J201/ZTにすると、CPUは8C8Tからスレッド数大幅増の10C20Tになり、GPUも2ランク上のRTX 2080 SUPERになって、それでいてお値段は約4万円も安く買えます。なんなら+4万円すればGPUをRTX 2080 SUPERからRTX 2080 Tiへと変更ができて、現行最強のゲーミングPCが爆誕します。
まとめ
コナミファンや、どうしてもコナミにお布施をしたい人でもないかぎり、『ARESPEAR』ブランドのゲーミングPCを買う理由はありません。上記の比較を見ればおわかりいただけたかと思いますが、BTO PCを買った方がはるかにお得です。
これからゲーミングPCの購入を考えている人は、コナミという大企業のブランドに惑わされることなく、自分で組める人は自作PCを、組むのに自信がない人はBTO PCをおすすめいたします。