Windows Update Agent APIに不具合。KB5039302 / KB5040442をインストールしたWindows11にて発生

WindowsUpdate

Windows11

Microsoftは、Windows Update Agent APIが正常に動作しない不具合が発生していることを発表しました。

更新履歴 [記事初公開日: 2024/7/16]
① 記事下部に修正情報を加筆。 [2024/7/26] [New]

不具合概要

2024年6月26日に配信されたプレビューリリースKB5039302以降の更新プログラムをインストールすると、スクリプト(PowerShellやVBScriptなど)からWindows Update Agent API (WUA)を使用してWindows Updateを検索した際に、エラーコード0x8002802B (TYPE_E_ELEMENTNOTFOUND)が表示される場合があります。

Windows Updateの自動更新を利用している組織や、Home / Proエディションを使用している一般的なユーザーはこの不具合の影響を受ける可能性は低いとされています。

この不具合が発生するOSおよび不具合を内包する更新プログラムは以下。

  • Windows11 23H2 / 22H2
    KB5040442 (2024年7月10日公開 セキュリティ更新プログラム)
    KB5039302 (2024年6月26日公開 プレビューリリース)

対処方法・回避策

この不具合は、Known Issue Rollback (KIR / 更新プログラムをアンインストールしなくても問題の部分だけをロールバックできる機能)を使用して修正されます。

一般的なPC環境や、企業や組織に管理されていないPC環境の場合、放っておいても最大で24時間以内に自動的に修正されます。この修正を自動的に受け取るためには、一度PCを再起動してください。

企業や組織等で管理されているPCでは、以下の特別なグループポリシーをインストールして設定することで解決できます。

上記グループポリシーをインストールすると、ローカルグループポリシーエディター([Windows] + [R]キーを押して『ファイル名を指定して実行』を開き、『gpedit.msc』と入力してエンター)の『コンピューターの構成』 → 『管理用テンプレート』に『KB5039302 240711_20301 Known Issue Rollback』が追加されます。

『Windows 11, version 22H2』 → 『KB5039302 240711_20301 Known Issue Rollback』を選択して『無効』にして『OK』を押せば、本不具合が修正されます。

Update 1: 修正 [2024/7/26] [New]

この不具合は2024年7月26日にWindowsUpdateに配信されたプレビューリリースKB5040527にて修正されました。KB5040527(以降)をインストールすることで本不具合は発生しなくなります。