Wi-Fiに接続できない不具合。KB5032288 / KB5033375をインストールしたWindows11環境で発生
KB5032288やKB5033375をインストールした一部のWindows11環境において、Wi-Fiに接続できなくなる不具合が発生しています。
不具合概要
Windows11環境において、2023年12月5日のプレビューリリースKB5032288以降の更新プログラムをインストールすると、大学や企業、組織などの一部環境でWi-Fiに接続できなくなる、または接続しにくくなるという不具合が発生しています。
この不具合はRedditやMicrosoftフォーラムなどで報告されているほか、イギリスのブルネル大学やアメリカのニューヘブン大学でも発生が確認されており更新プログラムをアンインストールするようアナウンスしています。
現状、はっきりとした原因は判明していませんが、以下のような報告がされています。
- 主にQualcomm製のWi-Fiアダプター環境で発生
- 802.11r (Fast Basic Service Set Transition)を使用していると発生
- 根本的な原因は更新プログラムによりPEAPに不具合が生じている可能性がある
この不具合が発生するOSバージョンおよび不具合を内包する更新プログラムは以下。
- Windows11 23H2 / 22H2
KB5033375 (2023年12月13日公開 セキュリティ更新プログラム)
KB5032288 (2023年12月5日公開 プレビューリリース)
対処方法・回避策
一時的な対処方法として、2023年12月13日のセキュリティ更新プログラムKB5033375および12月5日のプレビューリリースKB5032288(インストールしてる場合)をアンインストールすることで、Wi-Fiが正常に動作するようになります。アンインストール手順は以下。
▼更新プログラムのアンインストール方法 |
なお、KB5033375はセキュリティアップデートのため、アンインストールすると脆弱性が未修正のままになることには注意が必要です。
Microsoftがアナウンス [2023/12/20追記]
Microsoftから本件についてアナウンスされました。詳細は以下の記事をご覧ください。
Microsoft、Wi-Fiに接続できない不具合が発生していることを発表。Windows11にて。KB5032288 / KB5033375に起因