ブルースクリーンが発生したりPCが起動しない不具合。KB5013942、KB5013943にて発生 [Update 1]

WindowsUpdate

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2022年5月11日にWindowsUpdateに配信されたWindows10 21H2 / 21H1 / 20H2用セキュリティ更新プログラムKB5013942、Windows11用更新プログラムKB5013943をインストールすると、ブルースクリーンエラー(BSoD)が発生したり、PCが起動しなくなるといった不具合報告が複数件出ています。

更新履歴
① Sophosが不具合を修正したアップデートをリリースした旨を加筆[2022/5/16] [New]

Windows10 KB5013942 / Windows11 KB5013943適用後、BSoDが発生したりPCが起動しない

ユーザーによる不具合報告

▼Windows10 KB5013942

  • アップデートをしてから、ランダムにシステムがフリーズしてブルースクリーンが発生します。エラーの種類はカーネルエラーとなっています。更新プログラムをアンインストールして更新を停止しようと思いましたが、アンインストールができません。
  • 同じく、私もブルースクリーンが発生するようになりました。
  • この更新プログラムをインストールすると、正常に完了せず、その後、再起動もしなくなりました。スタートアップ修復を行うと直りました。その後、もう一度アップデートを行うと、また同じ不具合が発生しました。2回目はスタートアップ修復でも直りませんでしたが、システムの復元で直りました。さらにもう一度アップデートしてみたところ、結果は同じで、やはりシステムの復元をする必要がありました。
  • 私もこの更新プログラムをインストールしてからBSoDが発生し、起動しなくなりました。スタートアップ修復で直りました。
  • アップデート後、ロード画面で固まって起動しなくなりました。
  • このアップデートをインストールしてからPCが起動しません。最初のクルクル回る画面で止まっています。

▼Windows11 KB5013943

  • このアップデートをインストール後、2つのシステムでBSoDが発生します。1つはVMware上で動作するWindows11で、もう1つは普通のPCです。停止コードは『APC_INDEX_MISMATCH』
  • 私のノートPCでも同じ不具合が発生しました。
  • 私も同じ不具合を抱えています。セーフモードで起動すると、アップデートが元に戻って問題が解決します。アップデートをインストールすると不具合が再発します。

上記報告はRedditに寄せられており、一部環境においてBSoDが発生するほか、最悪、PCが起動しなくなるとの報告が出ています。

この不具合は一部環境でのみ発生しており、全ての環境で発生するものではありません。

不具合の発生条件・原因・回避策 [2022/5/16] [New]

Windows10でこの不具合が発生する条件や詳細な原因は判明していません。

Windows11の場合は、Sophos社のアンチウイルスソフト『Sophos Home』をインストールしていると本不具合が発生します。

Sophosは、2022年5月15日(現地時間)に本不具合を修正したSophos Home用のアップデートをリリースしました。『C:\Windows\System32\drivers\hmpalert.sys』を右クリックし、『プロパティ』を選択して、製品バージョンが『3.8.4.46』になっていればアップデートが適用されており、本不具合は発生しません。

製品バージョンが『3.8.4.46』であれば不具合は発生しない

Sophos Homeをお使いの方はご確認ください。

Windows11での不具合からの復旧方法・対処方法

Windows11環境において『Sophos Home』をお使いの方で、BSoDが発生したりPCが起動しなくなった場合は、以下のいずれかの手順で復旧できるとSophosは案内しています。

Windows11での復旧方法①

PCの起動に2回失敗すると、3回目の起動で『自動修復』の画面が表示されますので『詳細オプション』を選択。

備考: もし、3回目の起動でも自動修復の画面に入らなかった場合は、Windows11のインストールメディアから起動して、『次へ』 → 『コンピューターを修復する』 を選択することでも以下の画面に入ることができます。

『詳細オプション』を選択

『トラブルシューティング』 → 『詳細オプション』と進んでいき、『更新プログラムのアンインストール』を選択。

『更新プログラムのアンインストール』を選択

『最新の品質更新プログラムをアンインストールする』 → 『品質更新プログラムをアンインストールする』を選択。

『最新の品質更新プログラムをアンインストールする』を選択

『品質更新プログラムをアンインストールする』を選択

これでPCが起動するようになります。

PCが無事起動したら、更新プログラムが入ってこないよう、『Windows Update』の画面で『更新の一時停止』から停止する期間を選択してください。

Windows11 - WindowsUpdateを一時停止

Windows11での復旧方法②

復旧方法①と同様に、PCの起動に2回失敗すると、3回目の起動で『自動修復』の画面が表示されますので『詳細オプション』を選択。さらに、『トラブルシューティング』 → 『詳細オプション』と進んでいき、『コマンド プロンプト』を選択。

『コマンド プロンプト』を選択

コマンドプロンプトが開いたら、以下のコマンドを入力

cd c:\windows\system32\drivers
ren hmpalert.sys hmpalert.old

もし、『cd c:\windows\system32\drivers』が上手くいかなかった場合は、以下のようにD~Zまでドライブ名を変更して試してください

cd D:\windows\system32\drivers
cd E:\windows\system32\drivers
cd F:\windows\system32\drivers


cd Z:\windows\system32\drivers

このコマンドは『c:\windows\system32\drivers』にある『hmpalert.sys』というファイルを『hmpalert.old』に変更するコマンドです。これでPCが正常に起動するようになります。

Windows10での不具合からの復旧方法・対処方法

Windows10での不具合の原因は判明していませんが、『スタートアップ修復』もしくは『システムの復元』で復旧できるとのことです。本不具合にお困りの方はお試しください。各手順は以下。

『スタートアップ修復』または『システムの復元』を行う方法

まず、Windows10またはWindows11のインストールメディア(USBメモリやDVDなど)から起動してください。起動したら『次へ』 → 『コンピューターを修復する』 → 『トラブルシューティング』と進んでください。

『スタートアップ修復』または『システムの復元』を行う方法 - 『次へ』を選択

『スタートアップ修復』または『システムの復元』を行う方法 - 『コンピューターを修復する』を選択

『スタートアップ修復』または『システムの復元』を行う方法 - 『トラブルシューティング』を選択

以下の画面が表示されますので、『スタートアップ修復』または『システムの復元』を選択して、あとはそのまま進めてください。

『スタートアップ修復』または『システムの復元』を行う方法

上記手順にて、PCが復旧したら、更新プログラムが入ってこないように一時停止しておきましょう。手順は以下。

更新プログラムの一時停止方法

『Windows Update』の画面から、『更新を 7 日間一時停止』や、『詳細オプション』の『更新の一時停止』を選択。
Windows10 - WindowsUpdateを一時停止