KB5012599やKB5012592適用後、ブラウザが開けない不具合。対処方法あり [Update 3]

WindowsUpdate

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2022年4月13日にWindowsUpdateに配信されたWindows10用更新プログラムKB5012599、Windows11用更新プログラムKB5012592をインストールすると、一部環境において、ブラウザを起動しようとしても0xc0000022エラーが表示されてブラウザが開かない・起動しないという不具合が発生しています。

更新履歴
① ESETの設定手順を加筆。 [2022/4/13]
② ESET LiveGridでの対策方法を加筆。 [2022/4/13]
③ ESET LiveGridでの対策方法が正規の回避方法である旨を加筆。 [2022/4/16] [New]

不具合概要

2022年4月13日に公開されたセキュリティ更新プログラムをインストールすると、Google ChromeやMicrosoft Edge、Firefoxといったブラウザが0xc0000022エラーにより開けなくなるという不具合が発生しています。

この不具合が発生するOSバージョンおよび更新プログラムは以下。

  • Windows10 バージョン21H2 / 21H1 / 20H2の全エディション
    KB5012599 (2022年4月13日公開 セキュリティ更新プログラム)
  • Windows11 バージョン21H2
    KB5012592 (2022年4月13日公開 セキュリティ更新プログラム)

この不具合は、上記のいずれかの更新プログラムをインストールしており、尚且つ、以下のESET製アンチウイルスソフト・セキュリティソフトをインストールしている環境で発生します。

< 対象製品 >

  • ESET インターネット セキュリティ (まるごと安心パックを含む)
  • ESET スマート セキュリティ プレミアム
  • ESET オフィス セキュリティ (法人向け)

< 対象プログラム >

  • ESET Internet Security V15.0 / V15.1
  • ESET Smart Security Premium V15.0 / V15.1

対処方法・回避策

この不具合は以下のいずれかの方法で回避可能です。

▼ESETのLiveGridを有効にする [New]
ESETはこの不具合を認識しており、2022年4月13日PM18:00時点でLiveGridにて対策したと発表しました。LiveGridを有効にすることで、この不具合が発生しなくなります。LiveGridを無効にしている方は、以下の手順でLiveGridを有効化してください。

『設定』 → 『詳細設定』 → 『検索エンジン』 → 『クラドベース保護』 → 『クラウドベース保護』と展開して『ESET LiveGrid®に参加する(推奨)』をオンにしてください。

LiveGridの有効化手順

LiveGridの有効化手順

2022年4月15日時点において、ESETは、この方法を正規の対策方法としました。以下の2つの方法でも不具合を回避できますが、まずはこのLiveGridの有効化をお試しください。万が一、この方法で上手くいかなかった場合のみ、以下の方法をお試しください。

▼ESETのブラウザ保護機能の設定を無効にする
この不具合はESETのアンチウイルスソフト・セキュリティソフトのブラウザ保護(セキュアーブラウザー)に関する機能との競合で発生しており、この機能に関する設定をオフにすることで不具合が発生しなくなります。

ESET Smart Security Premium / ESET Internet Security V14.2以降での例だと、『設定』 → 『セキュリティツール』 → 『すべてのブラウザーを保護』をオフ(停止)にすることで不具合が発生しなくなります。

ESET 14.2以降での例。『すべてのブラウザーを保護』をオフにする

ESET 14.2以降での例。『すべてのブラウザーを保護』をオフにする
ESET 14.2以降での例。『すべてのブラウザーを保護』をオフにする

▼更新プログラムをアンインストール
一時的な対策となりますが、インストールした更新プログラムをアンインストールすることで不具合が発生しなくなります。なお、KB5012599およびKB5012592はセキュリティアップデートのため、アンインストールすると脆弱性が未修正のままになることには注意が必要です。