印刷の不具合、KB5001567 / KB5001566で完全に直らず。画像の中抜け、白紙印刷など。回避策あり [Update 2: 修正]

WindowsUpdate

Printer Problem

最初にお読みください [2021/3/19] ◆

本記事の『異常印刷の不具合』は、2021年3月19日に配信された20H2 / 2004用KB5001649、1909用KB5001648にて修正されました。詳細は以下の記事をご覧ください。

  印刷時の中抜けや白紙出力など、印刷の不具合を修正。KB5001649 / KB5001648が緊急リリース

下記の内容は修正される前の内容になります。

『印刷時にブルースクリーンエラー(BSoD)が発生する不具合』を修正したWindows10 バージョン20H2 / 2004用KB5001567と1909用KB5001566ですが、BSoDの不具合は修正されたものの、その他の印刷に関する不具合は修正されていません。

更新履歴
① Microsoftが本不具合を認めました。その旨加筆。 [2021/3/18]
② KB5001649 / KB5001648にて印刷に関する不具合が修正された旨を記事冒頭に加筆。 [2021/3/19] [New]

印刷の不具合概要

リコーの発表よると、フォトビューアーで画像印刷を行うと以下のように画像の一部が抜けて正常に印刷できなくなる不具合が発生しているとのこと。

プレビューでは正常なのに印刷をすると真ん中が抜ける
プレビューでは正常なのに印刷をすると真ん中が抜ける

この不具合は以下の更新プログラム適用環境で発生します。

  • Windows10 バージョン20H2 & 2004
    KB5000802 (2021/3/10配信) / KB5001567 (2021/3/16配信)
  • Windows10 バージョン1909
    KB5000808 (2021/3/10配信) / KB5001566 (2021/3/16配信)

KB5001567 / KB5001566でも印刷がおかしくなる不具合は直っていません。フォトビューアー以外にも、画像の中抜けや、その他異常印刷が発生していたアプリケーションは不具合が継続しています。Canonのスキャナー経由でコピー(COPY)ボタンから印刷をすると白紙が出力される不具合も直っていません。

もし、これら異常印刷の不具合にお悩みの場合は、以下のいずれかの回避方法をご検討ください。

印刷の不具合の回避方法

更新プログラムをアンインストールする

更新プログラムをアンインストールすることで確実に印刷に関する不具合が発生しなくなります。

アンインストール方法は、『設定』 → 『更新とセキュリティ』 → 『Windows Update』の『更新の履歴を表示する』 → 『更新プログラムをアンインストールする』 → インストールされた更新プログラムが表示されるので、該当の更新プログラム(20H2および2004用はKB5000802 / KB5001567、1909用はKB5000808 / KB5001566)を右クリックすればアンインストールができます。

更新プログラムを右クリックすればアンインストールできる
更新プログラムを右クリックすればアンインストールできる

アンインストール後は再び入ってこないように『更新を 7 日間一時停止』や、『詳細オプション』の『更新の一時停止』などから停止しておきましょう。

WindowsUpdateを一時停止
『更新を 7 日間一時停止』または『詳細オプション』から一時停止できる

なお、これらの更新プログラムをアンインストールすると脆弱性が未修正のままになることには注意が必要です。

フォトビューアー以外の画像ビューアーや、PDF化して印刷する

フォトビューアーからの印刷にお困りの場合は、ほかのアプリケーションからだと正常に印刷できるかもしれませんので、別のビューアーがあればそちらをお試しください。また、画像をPDF化すればAdobe Readerなどからも印刷できるようになります。

Type 4プリンタードライバを使用する

Type 4プリンタードライバ (V4プリンタードライバとも呼ばれます)では印刷時の中抜けは発生しないため、そちらが利用可能な場合は、ドライバを変更することで回避が可能です。

使用しているドライバがType 3かType 4かわからない場合は、[Windowsキー] + [Rキー]を押して『ファイル名を指定して実行』を開き、『printmanagement.msc』と入力してエンターを押すと、『印刷の管理』が開くので『プリンター』の『ドライバーの種類から確認』できます。

『印刷の管理』からドライバがType 3かType 4かを確認できる
『印刷の管理』からドライバがType 3かType 4かを確認できる

Microsoftが不具合を認める。近日修正予定 [2021/3/18]

Microsoftは、2021年3月17日(現地時間)付けで異常印刷の不具合を認めました。Microsoftによると、バーコードやQRコードなどを含むドキュメントの要素が黒一色で表示されたり、テーブル(表)が正常に印刷されなかったりする場合もあるとのこと。

Microsoftは本不具合の修正に取り組んでおり、近日中に修正を予定しています。