Intel Twin Lake、ひっそり発売。BeelinkからIntel N150搭載ミニPC

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Intel Twin Lake N150搭載ミニPC

IntelのTwin Lakeを覚えているでしょうか。

Twin Lakeとは

Intelは2023年にGracemont E-Coreのみで構成されたコードネームAlder Lake-Nと呼ばれるCPUを投入しました。このCPUの4C4Tモデル『N100』や『N200』のTDPはわずか6Wで、非常に省電力性に優れたCPUとなっています。

Twin Lakeとは、このAlder Lake-NのいわゆるリフレッシュCPU。2023年9月にその情報がリークされ、2024年5月にはIntel GFX CIにTwin LakeをUbuntu環境で動作させているログが掲載されました。しかし、Intelからの正式発表はまだなく、発売もされていませんでした。

突如発売されたTwin Lake搭載ミニPC

Intelからのアナウンスは何もなく、ひっそりとTwin Lake搭載PCが発売されました。

2024年11月20日、中国メーカーのBeelink (零刻)が、EQ14というミニPCを発表・発売しました。このPCにはIntel N150というCPUが搭載されており、BeelinkによるとTwin Lakeとのこと。

Beelink EQ14 | Intel Twin Lake N150搭載
Beelink EQ14
Intel Twin Lake N150搭載

Twin Lake / Intel N150の主なスペックは4C4T、最大動作クロック3.6GHz、6MBキャッシュ。参考までに、前世代のN100 / N200との比較が以下。

  • Intel N150 (Twin Lake)
    4C4T / 最大3.6GHz / TDP最大25W / 6MBキャッシュ /  GPU 24基 1000MHz
  • Intel N100 (Alder Lake-N)
    4C4T / 最大3.4GHz / TDP6W / 6MBキャッシュ / GPU 24基 750MHz
  • Intel N200 (Alder Lake-N)
    4C4T / 最大3.7GHz / TDP6W / 6MBキャッシュ / GPU 24基 750MHz

N150はN100から、CPUの最大動作クロックが200MHz、iGPUの最大動作クロックが250MHz上がりました。N100もN200もTDPは6WとされていることからN150も同等かと思われるのですが、Beelinkの資料には、

Beelink EQ14
Beelink EQ14

最大TDP25Wと記されています。

Intelが定義するTDPは、「すべてのコアがアクティブな状態で、ベースクロックで動作しているときに消費する平均電力をワット単位で表したもの」とされているため、上記はあくまでも最大値で、Intel公称値はおそらくN100やN200と同じ6Wかと思われます。(iGPUクロックが上がった分、もしかしたらもう少し高くなっている可能性はあります)

Beelink EQ14の販売価格は599中国人民元、日本円にして約13,000円。メモリとストレージは含まれていません。中国のネットショップ、JD.comにて販売中です。

Amazon.co.jpにはBeelink公式ストアがあるため、そのうち日本でも購入できるようになるかもしれませんね。

Posted by にっち