Raptor Lake Refresh Core i5-14600K (F)のベンチマーク結果が掲載。シングルは妥当な伸び、マルチは伸びすぎて逆におかしい
Intel第14世代Raptor Lake RefrshとなるCore i5-14600KFのベンチマーク結果がGeekbenchに掲載されました。そのリザルトがこちら。
Core i5-14600KF: Geekbench シングル2794 マルチ17190
Core i5-14600KFのスペックは6P-Core 8E-Coreの14C20T、ベースクロック3.5GHz、ターボクロック5.3GHz。そしてベンチマークスコアはシングルが2794ポイント、マルチが17190ポイント。
このスコアがどれほどのものかと申しますと、
Geekbench 5 | シングル | マルチ |
Core i5-14600K (F) 6P8E 14C20T P:ベース3.5/ターボ5.3 E:ベース?.?/ターボ4.0 (※リークに基づく) | 2794 | 17190 |
Core i5-13600K 6P8E 14C20T P:ベース3.5/ターボ5.1 E:ベース2.6/ターボ3.9 | 2647 | 14666 |
前世代のCore i5-13600Kからシングルで5.5%高く、マルチでは17.2%も高いスコアを示しています。
シングルに関してはターボクロックが5.1GHzから5.3GHzへとアップしたことで、まぁ妥当なところでしょう。しかし、問題はマルチです。上記のスペックを見ていただければわかる通り、前世代よりコア数が増えていることもなく、違いはP-Coreのターボクロックが+200MHz、E-Coreのターボクロックが+100MHzなだけです。これくらいのクロック差でマルチが17.2%も高くなることは考えにくいものがあります。
どういった理由でこんなにもマルチが伸びているのかはわかりません。全コアターボがめちゃくちゃ上がったなんてことも考えにくく、おそらくはどこかしらの設定がデフォルトではないのでしょう。
シングルはこれくらい伸びを期待できそうですが(単純計算で5.3GHz÷5.1GHz=1.039(3.9%)なので実際にはもう少し低いと思います)、マルチに関してはここまでの性能向上は期待しない方が良いでしょう。