Intel、同社プロセスノードをリネーム。TSMCへの対抗か
Intelは、同社のプロセスノードのネーミングを以下のように変更しました。
・Intel 10nm SuperFin ・Intel 7 ・Intel 4 ・Intel 3 ・Intel 20A ・Intel 18A |
今回のリネームは、○nmという数字と、実際のサイズが異なっていることが背景にあるものと思われます。
例えば、TSMCの7nm (N7)は、名称こそ7nmなものの、実際に7nmが使われている部分はどこにもありません。同様に、Intelの10nmにも10nmが使われている部分はどこにもありません。2017年にIntelが公開した10nmチップの断面図が以下。
最も微細な部分はM1で、このM1というのは配線ピッチが36nmで、配線幅はその半分の18nmくらいとされています。そして、Intelの10nmとTSMCの7nmはほぼ同等と言われています。
つまるところ、Intelの言う10nmも、TSMCの言う7nmも、実際に10nm / 7nmが使われている部分はどこにもなく、各メーカーが勝手につけた『商品名』と化しているのが現状です。これについてはJBpressが詳しく書いていますので、興味ございましたらこちらの記事をご覧ください。
こういった背景から、TSMCへの対抗として、IntelもTSMCの7nm (N7)や5nm (N5)、4nm (N4)などに数字を合わせてきたものと思われます。