Intelの新世代デスクトップCPU、Nova Lakeの実在が確認される。Linuxカーネルに追加。ほか、Razer LakeやWildcat Lakeも

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Intel Nova Lake

これまで、リークレベルだったIntelの新世代デスクトップCPU『Nova Lake』が、実際にLinuxのカーネル(kernel)に追加されました。

LinuxカーネルにNova Lake、Razer Lake、Wildcat LakeのPCI IDが追加される

Nova Lakeの実在を確認したのはX (旧Twitter)ユーザーのTomasz Gawroński氏。Linuxカーネルに新たに以下のPCI IDが追加されました。

追加されたIntel CPU PCI ID
追加されたIntel CPU PCI ID

  • Nova Lakeシリーズ
    • Nova Lake-S (デスクトップCPU / NVL-S)
    • Nova Lake-H (高性能モバイル / NVL-H)
  • Razer Lakeシリーズ
    • Razer Lake-H (高性能モバイル / RZL-H)
    • Razer Lake-M (軽量・薄型モバイル / RZL-H)
  • Wildcat Lake

追加されたNova Lakeシリーズは、デスクトップCPU向けのNova Lake-Sと、高性能モバイル向けのNova Lake-H。さらには、2024年9月頃から噂になっていたRazer Lakeシリーズも追加されています。しかし、こちらは今のところデスクトップ向けのネーミングはなく、モバイルのみとなっています。

また、Wildcat LakeなるCPUも追加されており、こちらについては税関データサイトの輸送記録から、BGA1516 (32 x 25mm)を採用したCPUであることが明らかになっています。

Intel Wildcat Lake / BGA1516
Intel Wildcat Lake / BGA1516

Wildcat Lakeの詳細についてはまだ不明ですが、E-Coreのみで構成されたAlder Lake-NやTwin Lakeが、ほぼ同サイズの35 x 24mmのBGA1262を採用していることから、その後継CPUになることが予想されます。

これらのCPUは、Intelが急遽キャンセルをしない限り、実際にリリースされることが見込まれます。

Nova LakeデスクトップCPUの登場時期はいつ?

Nova LakeデスクトップCPUの登場時期についてはまだ不透明ですが、現時点では2026年になる可能性が高いと見られています。これまでのリーク情報に基づいたデスクトップCPUのロードマップが以下。

▼IntelデスクトップCPUロードマップ 2025年以降

  • 2025年: Arrow Lake Refresh (キャンセル報道があったものの、一次ソースはそれを撤回。ただしキャンセルされる可能性は残っている)
  • 2026年: Nova Lake
  • 2026年または2027年: Razer Lake? (デスクトップCPUの有無は不明、現時点ではモバイルのみ)

2025年のArrow Lake Refreshについては情報が錯綜しており、一部メディアではキャンセルされたとの報道がされていますが、少なくとも一番最初に「キャンセルされた」と言ったリーカーは、その後、発言を撤回しています。

ただ、その撤回の仕方がちょっと曖昧で、キャンセルされる可能性が残っていることも示唆しています。Arrow Lake Refreshの詳細については『Arrow Lake-S Refreshがキャンセルされたといわれるがその後撤回』記事をご覧ください。