Arrow Lakeでハイパースレッディング(HT)が廃止?Rentable Unitsへと移行を進めると報じられる
CPU
Arrow Lakeでハイパースレッディング(Hyper-Threading / HT)が廃止されるという情報が出てまいりました。YouTubeチャンネルのMoore’s Law Is Deadが報じました。
まず始めに、これらのリークは2年以上先のものであり、今後、変更される可能性があることは留意されたい。 ▼第15世代 Arrow Lake (ARL) 2024Q4 (※世代はCore iシリーズ換算) - 先日、igor’sLabがリークしたArrow LakeデスクトップCPUの性能予測だが、これはi7のA0シリコンでの結果だ。i7でRaptor Lakeより20%高い性能を示している。
Aシリコンを大幅にアップグレードしたi9となるBシリコンは2023年後半にテストされる予定だ - 8P+16Eコアモデルは2024年末までに製品化を予定している。一方、8P+32Eコアモデルは2025年のQ2(4~6月)かQ3(7~9月)になる
- Arrow Lake (Lion Cove P-Core)でハイパースレッディングが廃止となるようだ。Intelはいずれハイパースレッディングを『Rentable Units』(RU)と呼ばれるものへと置き換える予定だ
- 以前に私は「Arrow Lake vs. Meteor Lakeの同コア数対決なら前者の方が40%高いマルチスレッド性能」とリークしたが、これはハイパースレッディングのないArrow Lakeで行われた結果だ
- Arrow LakeとRaptor Lakeとを比較すると、シングルスレッドで30~40%、マルチスレッドで40%以上の性能になることが期待される
▼第15世代 Lunar Lake (LNL) 2025H1 - P-CoreにLion Cove+アーキテクチャを採用。E-CoreにSkymontを採用した4P4Eデザイン
- 『Rentable Units』を使用するかはわからない。ハイパースレッディングについても言及はない
- Lunar LakeはIce LakeやLakefieldのようにコア数が少ない。省電力・軽量薄型モバイル向けとなる
▼第16世代 Panther Lake (PNL) 2026H1 - シミュレーション結果が思わしくなかったため、現在はほぼキャンセルされている。2023年7月時点でデスクトップCPUはキャンセルとなっている
- おそらく、Panther Lake (Cougar Cove P-Core)をノートPCに投入する計画はまだ続いていると思われる
- 私が見た資料では、Cougar Coveは『Rentable Units』を使用すると記されていた。ハイパースレッディングは使用しない
▼Diamond Rapids (DMR) 2026H1 - Diamond RapidsはLion Cove+ P-Coreアーキテクチャを採用したサーバー向けCPU
- ハイパースレッディングに代わる『Rentable Units』を採用した192コアCPU
▼第17世代 Nova Lake (NVL) 2026H2 - 『Rentable Units』を使用
- 現時点ではデスクトップは2026年中頃、モバイルは2026年Q4(10~12月)頃を目標にしているが、かなり先の話のため変更が予想される
- もしかしたらまだLGA1851を使用しているかもしれない
▼?世代 Beast Lake (BTL) 2026H2 - ある情報筋はこれがNova Lakeの後継と考えており、別の情報筋はNova Lakeのスペシャルバージョンだと考えている
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Moore’s Law Is Deadによると、IntelはArrow Lakeでハイパースレッディングを廃止し、Rentable Unitsと呼ばれるものへと置き換えを進める模様です。正直なところ、「本当に~?」と言いたくなります。
ハイパースレッディングを廃止してもRaptor LakeやMeteor Lakeよりも高い性能になることが見込まれているのは朗報ですが、「もし、ハイパースレッディングがあればさらに高性能になるのでは……」とも考えてしまいます。
なお、上記情報は早期のリーク情報のため、Moore’s Law Is Deadも述べているように今後変更される可能性があることはご留意ください。現時点では鵜呑みにはせず「そういう話もある」程度に見ておくべきでしょう。