Intel、Alder Lakeで正常に動作しないゲームを修正
Intelは、第12世代となるAlder Lake-S Core 12000シリーズ環境下において、正常に動作しないゲームのリストを更新しました。
Core i9-12900KやCore i7-12700K、Core i5-12600KなどのAlder Lake-Sは、Armでいうところのbig.LITTLE構成が採用されおり、性能を重視したCoreベースのP-Core (Performance Core)と、電力効率を重視したAtomベースのE-Core (Efficient Core)が共存しています。
このbig.LITTLE構成が起因して、DRM(コピープロテクト)がE-Coreを別のシステムと誤認識してしまうことで、ゲームが正常に動作しなくなったり、ゲームがクラッシュするなどの不具合が発生していました。
2021年11月に公開された正常に動作しないゲームリストでは、『アサシンクリード ヴァルハラ』や『Anthem』など、20以上のタイトルが正常に動作しないとされていましたが、Intelによると、2022年1月7日時点で、このDRMの問題が確認されたすべてのゲームは、ゲームパッチまたはOSのアップデートにより修正されたとのことです。2022年1月11日現時点で、この不具合の影響を受けるゲームタイトルは1本もリストアップされていません。
この不具合が発生した場合は、ゲームパッチが提供されている場合はパッチをあてるとともに、Windowsのアップデートを行っていない場合はWindowsUpdateを実行するよう、Intelは案内しています。
もし、何かしらの理由でWindowsUpdateを一時的に停止している場合や、Intelが認識していないゲームでこの不具合が発生した場合は、E-Coreを一時的に無効化(待機状態)することで、不具合を回避できます。無効化の手順は以下になります。
- システムの電源を入れて、BIOS/UEFIのセットアップ画面に入ります。
- Legacy Game Compatibility Modeをオンにします。 (1回のみ)
- BIOS/UEFIの設定を保存して終了します。
- OSを起動します。
- キーボードのScroll Lockキーをオンにします。
- これで動作しなくなったゲームが正常に動作するようになります。影響を受けるゲームタイトルを起動してお楽しみください。
- ゲーム終了後は、キーボードのScroll Lockキーをオフにしてください。
DRMの不具合が発生した際は上記手順をお試しください。