Intel第13~14世代CPUが不安定になる不具合、サーバーにも影響

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Intel第13世代および第14世代が不安定になる不具合は、PCゲーマーだけでなくサーバーにも影響を及ぼしているようです。海外メディアのVideoCardzが報じました。

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Intel第13世代と第14世代CPU、特にCore i9-13900KやCore i9-14900KといったハイエンドCPUが不安定になる不具合は、PCゲーマーとデータセンター運営者の両方を苛立たせている。システムのクラッシュやブルースクリーンエラー(BSoD)、その他の断続的なエラーにより、ユーザーはこれらのハイエンドCPUを完全に信頼することが難しくなっている。

YouTubeチャンネルのLevel1Techsがゲームのテレメトリデータ(Oodle)を調査したところ、Intel CPUはAMD CPUに比べてエラーログがはるかに多いことがわかった。例えば、90日間に発生した1,584件のOodleデータ解凍エラーのうち1,431件はIntelの第13世代と第14世代のCPUに関連していた。一方、AMDのCPUでは同様のエラーは4件しか発生していなかった。

Intel第13~14世代CPUが不安定になる不具合はゲーミングPCだけに限ったものではなく、ゲームサーバー用にCore i9-13900KやCore i9-14900Kなどを導入しているデータセンターでも高いクラッシュ率が報告されている。通常、データセンターは信頼性の高いW680チップセットマザーボードを使用しているが、それでも時間の経過とともにエラーの発生率が増加していっているという。

Level1Techsも指摘しているが、Intelからのコミュニケーション不足が事態を悪化させている。Intelはまだ明確な解決策を提示しておらず、影響を受けているユーザーへの補償についても言及していない。PCゲーマーやデータセンター運営者は先行きが不透明な状況に置かれており、多くのユーザーがCPUを交換したり、AMD CPUへの変更を余儀なくされている。

[Source: VideoCardz]

2024年6月にIntelから本件に関する続報が発表されましたが、内容としてはまだ根本的な原因は判明しておらず引き続き調査を行っており、ユーザーに対してマザーボードのBIOSアップデートを行って『Intel Default Settings』の適用を推奨するだけのものでした。

VideoCardzも述べているように、影響を受けたユーザーに対する補償については言及されていません。