Intel Core i9-13900KSの各種ベンチマーク公開。伸びたクロックなりの順当な性能向上

2023年1月13日CPU

Hardware Unboxedにより、Intel Core i9-13900KSの各種ベンチマークが公開されました。最大動作クロック6.0GHzとなったKSモデルは、Core i9-13900Kと比較してどれほどの性能なのでしょうか。そのリザルトがこちら。

仕様

テスト環境

(Source:Hardware Unboxed)

補足事項

『Intel Core i9-13900KS ［D5-7200］』と記されたリザルトは、DDR5-7200でのリザルトになります。これ以外は、上記『テスト環境』が示すように、Intel CPUはDDR5-6400、AMD CPUはDDR5-6000でのリザルトです。

Cinebench R23

Core i9-13900KSのCinebench R23スコアは、マルチが40789ポイント、シングルが2312ポイント。Core i9-13900K (マルチ38873 / シングル2194)と比較すると、マルチが4.9％、シングルが5.3％向上しています。

レンダリングパフォーマンス

Blenderでのベンチマーク結果はCore i9-13900KSが377秒なのに対し、Core i9-13900Kは381秒と、Core i9-13900KSの方が4秒速い処理性能を見せています。

消費電力

▼Blender実行時のシステムの消費電力

Blender実行時の消費電力はCore i9-13900KSが495W、Core i9-13900Kが493Wと、両CPUで目立った差はありません。

ゲームパフォーマンス (GPU: GeForce RTX 4090)

HITMAN 3

Horizon Zero Dawn

サイバーパンク2077

The Riftbreaker

ゲームパフォーマンス 11タイトルの平均 (1080p)

11タイトルにおけるゲームパフォーマンスの平均fpsは、Core i9-13900KSが231 fps、Core i9-13900Kが227 fps。その差は約1.7％となっています。

まとめ

Core i9-13900KSは、Core i9-13900Kからベースクロックとターボクロックが200MHz向上し、ターボクロックは最大6.0GHzに達します。その結果、ゲームにおいてはCore i9-13900K以上のパフォーマンスを見せており、現時点で最強のゲーム性能を有しています。

しかし、Core i9-13900Kとの差は200MHzということから、それほどの差はありません。Cinebench R23においてはマルチ4.9％、シングル5.3％、ゲームベンチマークにおいては1080pで1.7％の向上となり、伸びたクロックなりといった順当な結果を見せています。

すでにCore i9-13900Kを所有されている方がCore i9-13900KSへと買い換えても目立った性能向上は得られませんが、これからPCを購入しようと思っている人には、新たな選択肢の一つとなるでしょう。

ただ、問題となるのは国内における販売価格。Core i9-13900KSの国内価格は123,800円。一方、Core i9-13900Kの販売価格は2023年1月13日時点で89,000円前後。その差は34,800円前後にもなり、200MHzの差でこの価格差は割高感が否めません。