ドイツでもCore i7-11700Kのゲームベンチマーク公開。やはりRyzen 7 5800Xに勝てないのか
ドイツメディアのHardwareluxxは、Intel Core i7-11700Kのゲームベンチマークを公開しました。
Hardwareluxxが入手した個体も、ANAND TECHやCapFrameXと同様にドイツでフライング販売されたもの。ANAND TECHのレビューでは非常に悪いゲームパフォーマンスで、逆にCapFrameXは良好なパフォーマンスでした。では、Hardwareluxxはどうでしょうか。結果をサクッとどうぞ!
仕様とテスト環境
仕様 | Core i9-11900K | Core i7-11700K |
コア/スレッド | 8C16T | 8C16T |
アーキテクチャ | Cypress Cove | Cypress Cove |
ベース | ? | 3.6GHz |
1コアターボ | 5.3GHz | 5.0GHz |
全コアターボ | 4.8GHz | 4.6GHz |
メモリ | DDR4-3200 | DDR4-3200 |
TDP | 125W | 125W |
テスト環境 | Core i7-11700K | Core 10000シリーズ (Comet Lake-S) | Ryzen 5000シリーズ |
マザー | ROG Maximus XIII Hero BIOS 0402&0603 | ROG Maximus XII Extreme | ROG Crosshair VIII Hero (WiFi) |
メモリ | 8GB x4 DDR4-3600 18-19-19-39 | 8GB x4 DDR4-3600 18-19-19-39 | 8GB x4 DR4-3600 18-19-19-39 |
GPU | GeForce RTX 2080 Ti | GeForce RTX 2080 Ti | GeForce RTX 2080 Ti |
ゲームベンチマーク
1080p Avg fps | 11700K | 10700K | 10900K | 5800X |
BFV | 199.3 | 190.3 | 200.2 | 186.3 |
The Division 2 | 189.3 | 183.3 | 192.7 | 195.6 |
Metro Exodus | 165.1 | 146.8 | 169.5 | 169.8 |
Tomb Raider | 192.5 | 185.3 | 192.7 | 195.6 |
結果 | 0勝 | 0勝 | 1勝 | 3勝 |
まとめ
Core i7-11700Kに使用しているマザーボードはASUSROG Maximus XIII Heroで、BIOSは2021年2月17日付けのBIOS 0402と、3月4日付けのBIOS 0603の2つでテストされました。BIOS 0603では若干のパフォーマンス向上が見られますが、それでも4タイトル中、3つのタイトルでRyzen 7 5800XなどのRyzen 5000シリーズに負けています。Intel製品同士の比較では、前モデルとなるCore i7-10700Kには全勝していますが、Core i9-10900Kには全敗しています。
残念ながら、HardwareluxxのリザルトもANAND TECHと同様に悪いパフォーマンスを示しています。一応、上記タイトルにおいては前モデルよりもパフォーマンスの向上が見られますが、最大19%のIPC向上が謳われていて、この結果はかなり残念としか言いようがありません。
ただ、これはあくまでCore i7-11700Kでのリザルトのため、より高クロックなCore i9-11900Kではどうなるかはわかりません。
また、Hardwareluxxは「3月30日の発売前に、少なくとも1つのBIOSアップデートがあると言われている。(※BIOS 0603がそれに該当するのかどうかは不明) BIOSアップデートによって10%以上もパフォーマンスアップすることはないだろうが、今後どうなるかはわからないため、最終的な評価をするのはまだ控えたい」と述べており、BIOS次第ではまだ若干伸びる可能性もありそうです。
2021/3/31追記
Core i9-11900Kの各種ベンチマークが公開されました。詳細は以下の記事をご覧ください。