Intel Arrow Lake、Panther Lakeの性能・発売時期がリーク!シングル特化のBeast Lakeも計画

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YouTubeチャンネルのMoore’s Law Is Deadにより、Intelの次世代アーキテクチャ、Meteor Lake、Arrow Lake、Panther Lake、Beast Lakeの情報がリークされました。

Moore’s Law Is DeadによるIntel CPUのリーク

▼Meteor Lake (MTL)

  • デスクトップCPU(LGA1851)向けのMeteor Lake-S (MTL-S)はキャンセルされた

▼Arrow Lake (ARL)

  • デスクトップCPU(LGA1851)およびノートPC向けのArow Lakeは2024年Q4(10~12月)に発売予定
  • 8P-Core + 32E-Core (Lion Cove + Skymont)が予定されている
  • Arrow Lakeは、Raptor Lakeよりも30~40%高いシングル性能になることが予想されている
  • 私が得たベンチマーク結果では、6+8のArrow LakeとRaptor Lakeでは、前者の方が約40%高いマルチ性能を示している。8+32のArrow Lakeは、8+16のRaptor Lakeを55~75%上回るマルチ性能になることが予想される
  • Arrow Lakeは以下のデザインで開発されている
    • 8+32 TSMC 3nm: デスクトップ向けi9の最上位
    • 8+16 TSMC 3nm: デスクトップ向けi7
    • 6+8 TSMC 3nm: ノートPC向けi5 / i7
    • 6+8 Intel 20A: デスクトップ向けi3 / i5
    • 2+8 Intel 20A: ノートPC向けi3

▼Panther Lake (PNL)

  • デスクトップCPUはLGA1851対応。2025年後半発売予定
  • Panther Lakeで採用されるビッグコアはCougar Cove。8+32のPanther LakeとArrow Lakeを比較すると、シングル性能が30~40%、マルチ性能が15~20%向上すると予測されている
  • Panther LakeはCougar Lakeへと名前が変更される可能性がある

▼Beast Lake

  • シングル性能を最も重要視したBeast Lakeが開発の初期段階に入っている。登場時期はどれだけ早くても2026年。メインになるかどうかもわからない
  • P-Coreはエクストラビッグコアと呼ばれている
  • 10エクストラビッグコア構成や、4+32構成など、複数のデザインが検討されている
[Source: Moore’s Law Is Dead

Meteor Lake-Sがキャンセルされたという話は既報ですが、Moore’s Law Is Deadも同様に報じています。

Intel第15世代となるArrow Lakeは、2023年5月時点では、2023年Q3(7~9月)の発売が見込まれていましたが、若干延期されて、今では2024年Q4(10~12月)が予定されている模様です。その性能はすさまじいもので、Raptor Lakeと比較してシングルで30~40%、マルチで40%ほど高くなることが見込まれています。

また、注目点はプロセスノード。i9やi7といったハイエンド帯は、TSMCの3nmプロセスが予定されています。じゃあIntelの自社プロセスはどこに使用するかというと、i5やi3のミッドレンジ・ローエンド帯に使用する模様です。

Arrow Lakeでもかなりの性能向上が期待できそうですが、その翌年の2025年にはPanther Lakeが予定されており、Arrow Lakeからシングルで30~40%、マルチで15~20%の向上が予測されています。ソケットはLGA1851となり、Arrow Lakeと同じマザーボードを使用できそうです。

最後に、Beast Lakeというシングル特化のモデルが開発初期段階に入っているようです。こちらの情報はまだほとんどありませんが、PCゲームに恩恵が大きいかもしれません。マルチコアを上手く使えず、CPUボトルネックになりがちなシングル性能依存のゲームタイトルなんかは、フレームレートの向上が期待できそうです。

なお、上記情報はあくまでも早期のリーク情報のため、実際には異なったり、今後、変更される可能性があることはご留意ください。