Intel Arrow LakeデスクトップCPUの内部資料がリーク。やはりハイパースレッディングは無効化されている?
Intelの次世代CPUとなるArrow LakeデスクトップCPU (Arrow Lake-S / ARL-S)の内部資料がリークされました。それがこちら。
Intel Arror LakeデスクトップCPU
上記資料をリークしたのはハードウェアリーカーのyuuki_ans氏。(現在は削除済み) この資料ではArrow Lakeのことを『第15世代』(15th Generation)と呼んでいるほか、プラットフォームは『MTL-S DDR5』(Meteor LakeデスクトップCPU(Meteor Lake-S))がベースになっていると記されています。
Intelは2023年に、第14世代のRaptor Lake RefreshをもってCore iブランドを終了させました。また、Meteor LakeデスクトップCPUはキャンセルされました。にもかかわらず、『第15世代』や『MTL-S DDR5』と記されているのは、この資料がかなり古いものか、あるいは内部的にはまだそう呼ばれているかのどちらかと推測されます。もし、この資料がかなり古いものであるなら、今では仕様が変わっている可能性があることはご留意ください。
この資料によると、Arrow LakeデスクトップCPUは、最大コア数が8+16 (8P-Core 16E-Core)、TDPが125Wとされています。コア数もTDPも、Raptor Lake RefreshのCore i9-14900Kと同じです。しかし、スレッド数は変わるかもしれません。
資料には以下のように記されています。
- 8 IA Cores / 8 threads (Disabled in BIOS), 16 Atom Cores
後者の『16 Atom Cores』というのはE-Coreのことでしょう。前者の『8 IA Cores / 8 threads (Disabled in BIOS)』というのはP-Coreのことを指しているものと思われますが、8スレッドと記されています。つまり、P-Coreは8C16Tではなく、8C8Tでハイパースレッディングが無効化されていることを示唆しています。(『Disabled in BIOS』(BIOSで無効)と記されていることから、デフォルトでは無効で、もしかしたらBIOSから有効化できるのかもしれません)
2024年10月に、YouTubeチャンネルのMoore’s Law Is Deadは「Arrow Lakeにはハイパースレッディングがない」とリークしていました。上記資料はMoore’s Law Is Deadのリークを裏付けています。
これが事実なら、Core i9-14900Kは8C16T(8P) + 16C16T(16E) = 24C32Tでしたが、Arrow Lakeは最大8C8T(8P) + 16C16T(16E) = 24C24Tとなるかもしれません。
Intel 800シリーズチップセットマザーボード
yuuki_ans氏はArrow LakeデスクトップCPUの資料だけでなく、Intel 800シリーズチップセットマザーボードの資料もリークしました。それがこちら。
注目点はメモリ速度。Raptor Lake Refreshは最大DDR5-5600でしたが、Arrow Lakeでは最大DDR5-6400へと向上する模様です。
Intel Arrow LakeデスクトップCPUおよび800シリーズチップセットマザーボードは、2024年の発売が予定されています。