Intel第13~14世代CPU不具合、既存の対策では不十分。新たな0x12BマイクロコードBIOSアップデートが必要に
Intelは、13世代および第14世代CPUが不安定になる不具合(通称: Vmin Shift)において、既存のBIOSアップデートだけでは不十分であることを発表しました。
2024年9月25日付け(現地時間)でIntelは以下のように述べています。
私たちは、影響を受ける第13世代および第14世代プロセッサーが不安定になる4つシナリオを特定しました。
第13世代および第14世代デスクトッププロセッサーをお使いのお客様は、0x12Bマイクロコードアップデートを含んだBIOSへとアップデートしてください。0x12Bマイクロコードは、OEMやマザーボードメーカーにリリースしており、BIOSアップデートの公開までは数週間かかる場合があります。 ― Intel |
Intelが示す「不安定になる4つのシナリオ」の4つ目が、今回新たに明らかになった原因です。
Intelは、第13~14世代CPUが不安定になる不具合の修正として、2024年8月に0x129マイクロコードをリリースしました。(備考: マイクロコードはあくまで劣化を防ぐものであり、すでに劣化したものは直りません。すでに劣化済みのCPUは返品・交換する必要があります)
しかし、今回、0x129マイクロコードだけでは不十分だったことが明らかになりました。Intelによると、アイドル時や軽い負荷時にも高電圧が要求され、CPUが不安定になる(Vmin Shift)症状が発生するとのこと。これを修正するには新たに0x12Bマイクロコードを含んだBIOSアップデートを行う必要があります。
言い換えるなら、上記4つのうち、上3つの対策を行っていても、0x12Bマイクロコードを適用していないと、CPUが劣化する恐れがあります。そして、CPUが劣化して不安定になった場合は返品・交換する必要があります。
いったいいつになったら第13~14世代CPUは安定するのでしょうか。今回のマイクロコードアップデートで安定することを願うばかりです。