Intel、『Intel Graphics Software』を発表。『Intel Arc Control』は廃止か
Intelは、『Intel Graphics Software』(インテル・グラフィックス・ソフトウェア)を発表しました。
これまで、Intel Arcシリーズは、Intel Arc & Iris Xe Graphicsドライバに内包された『Intel Arc Control』と呼ばれるソフトウェア上で設定・制御・各種チューニング等が行えました。しかし、どうやらこのソフトウェアはそう遠くないうちに廃止されるようです。
現在、Intel Arc ControlのWebサイトを開くと、Intel Graphics Softwareのページへとリダイレクトされるようになっています。
Intel Graphics Softwareのページが表示される
つまるところ、Intel Arc Controlは、Intel Graphics Softwareへと刷新が予定されている模様です。
Intelによると、Intel Graphics Softwareは以下の特徴を備えるとされています。
- 一体型ハブ: Intel Graphics Softwareでグラフィックス体験を思いのままに。分かり易い最適化、最新のドライバーへの簡単アクセス、そして好みに合わせた細かな設定が可能で、最新の対応ドライバー・ソフトウェア・パッケージで提供されます。
- 最適化をシームレスに: アプリケーションごとにプロファイル構成を設定でき、頻繁に設定の調整をしなくてもシームレスに最適化が可能です。ゲームやアプリケーションを切り替えると、Intel Graphics Softwareが保存されている設定を適用します。
- ゲームプレイを強化: 画像の鮮明化、異方性フィルタリング、アダプティブ・テッセレーションなど、詳細かつ包括的なコントロール機能で、グラフィックス体験の最適化が可能です。フレーム同期や低遅延モードなどのグローバルグラフィックスオプションにより、DirectX 9および11で動作するレガシータイトルのゲームプレイ体験を向上します。
- 総合的ディスプレイ・オプション: ディスプレイ情報、可変リフレッシュ・レート、表示カラー、スケーリング・モード、省電力機能など、総合的なディスプレイのオプションで思いのままの視聴体験を。
- パフォーマンスをモニター: FPS、メモリー使用量、クロックスピード、温度、電圧の読み取りなどのライブ・テレメトリーで、簡単にシステムをモニターできます。
- パフォーマンスのチューニング: 周波数(クロック)、電圧、ファン制御、電源、温度調整などのオーバークロック機能により、システムを細かく調整しパフォーマンスを最適化します。
Intelは、Intel Graphics Softwareがいつから利用になるのかをまだ明らかにしていません。しかし、すでにWebページからIntel Arc Controlが消えていることや、Arc B580の発売が近づいていることを考えると、そう遠くないうちにIntel Arc ControlからIntel Graphics Softwareへと置き換えられるでしょう。