Intel、第13~14世代CPUの不具合の続報を発表。曰く「ほとんどのCPUは影響を受けない」。Arrow LakeやLunar Lakeへの影響についても言及
Intelは、第13~14世代CPUが不安定になる不具合の続報と、Arrow LakeやLunar Lakeへの影響について発表しました。
Intelの発表
第13世代および第14世代デスクトッププロセッサーが不安定になる不具合(通称: Vmin Shift)の続報として、今後の次世代製品の状況や、いくつかの重要な最新情報をお知らせいただいます。 ▼今後の製品について コードネーム『Arrow Lake』および『Lunar Lake』とよばれる次世代プロセッサーには新しいアーキテクチャが採用されており、不安定になる不具合の影響を受けないことを確認しています。さらに、将来の製品についてもこの不具合が発生しないように取り組んでまいります。 ▼影響を受けない製品リスト 不安定になる影響を受ける製品には保証期間の2年延長を設けています。まず、影響を受ける製品は以下になります。
以下の製品は不安定になる不具合の影響を受けないことを確認しています。
▼第13世代および第14世代デスクトッププロセッサーのBIOSアップデートについて ほとんどの第13世代および第14世代Coreデスクトッププロセッサーは、不安定になる不具合の影響を受けませんが、弊社はすべてのお客様に対して以下のガイダンスに従うことを推奨しています。
― Intel |
突っ込みどころ
Intelはこう言っていますが、Core i5-13400Fでも不安定になる不具合が発生するとの報告が寄せられています。また、Intelはこの問題を小さく見せたいのか、「ほとんどの第13世代および第14世代デスクトッププロセッサーはこの不具合の影響を受けません」なんて言っていますが、「ダウト」と言わざるを得ません。
本当にほとんどのCPUがこの不具合の影響を受けないのであれば、こんなにも大ごとにはなっていません。多数のユーザー報告や海外メディア各所での実体験を含む報道、さらにはEpic GamesやAlderon Gamesなどさまざまなゲームメーカーまでもがこの問題に言及し、Alderon Gamesなんかは自社で使用している当該CPUの不具合発生率が100%とまで明言しています。
不具合の影響を受けた場合
この不具合はIntelの設定ミスにより、使用し続けるとCPUがダメージを負い、劣化することに起因しているとされています。結果、CPUの動作が不安定になります。
現在、第13~14世代CPUをお使いの方で、まだ不具合が発生していない場合は、0x129マイクロコードを含んだBIOSアップデートを適用し、Intel Default Settingsにてお使いください。これでCPUの劣化を防げるとされています。しかし、あくまでも劣化を防ぐだけで、すでに劣化してしまったものを直すことはできません。
もし、すでに不具合が発生している場合、それはCPUが劣化しているため、根本的に直すにはCPUを返品・交換するしかありません。
返品・交換は、ボックス版(パッケージ版)はIntelカスタマーサポートに、メーカー製PCやBTO PCは製造元に問い合わせるようIntelは案内しています。