QS版Core i9-13900Kの各種ベンチマーク公開!高パフォーマンス、高消費電力、爆熱
中国bilibili動画にて、Intel第13世代(コードネーム: Raptor Lake)となるCore i9-13900KのQS版とされるCPUの各種ベンチマークが公開されました。
ベンチマーク動画をアップロードしたEP极致玩家堂によると、QS版Core i9-13900Kのクロックは、ベースクロック3.0GHz、全コアターボクロック5.5GHz。また、最大シングルターボは5.8GHzに達するとされています。(おそらくThermal Velocity Boost時)
そして、QS版Core i9-13900KとCore i9-12900K (F)とを比較したベンチマーク結果がこちら。
CPU-Z - QS版Core i9-13900K シングル892.2 マルチ16605.9
Cinebench R23 - QS版Core i9-13900K シングル2198 マルチ37232
QS版Core i9-13900KのCPU-Zベンチマークスコアはシングル892.2ポイント、マルチ37232ポイント。Core i9-12900Kよりもシングル9.41%、マルチ46.34%も高いスコアを見せています。
Cinebench R23やその他のベンチマークでも、Core i9-12900Kよりシングル10%前後、マルチ30~40%前後高く、非常に優れたパフォーマンスを見せています。
ただ、気になる部分もあります。それはクロックを合わせたとき。Core i9-13900KとCore i9-12900Kを同じクロックにしたときのCPU-Zベンチマークのシングルスコアがこちら。
Core i9-13900K@5.2GHzが845.7ポイント、5.1GHzが829.2ポイント。Core i9-12900K@5.2GHzが844ポイント、5.1GHzが831.8ポイント。
どちらのシングルスコアも誤差の範囲内で変わりありません。
Core 13000シリーズのP-Coreのアーキテクチャは、新たにRaptor Coveになると言われていますが、このリザルトが正確であるなら、アーキテクチャが変わってもIPCの向上はない模様です。
このほか、消費電力と温度もかなりヤバイことになっています。
Power Limit無制限でのIntel Extreme Tuning Utility (Intel XTU)ベンチマーク時には、消費電力が最大420W前後にまで達し、360mmの簡易水冷(Thermalright Frozen Magic 360)を使用しているにも関わらず、CPU温度は100度になってサーマルスロットリングが発生したそうです。
動画のアップロード主は、「240mmの簡易水冷での使用はまず無理でしょう」と述べています。